ITエンジニア専門のフリーランスエージェントとしてよく名前も聞くPE-BANK(ピーイーバンク)。今回は、PE-BANKの案件の特徴やマージン、良い口コミ・評判、悪い口コミ・評判について、徹底解説します。
PE-BANK(ピーイーバンク)とは?
PE-BANK(ピーイーバンク)とは、フリーランスエンジニアの専門エージェントです。
運営元となる株式会社PE-BANKは、1989年にPE-BANKの前身となる首都圏コンピュータ技術者協同組合として設立され、30年以上の長きにわたり、IT技術者の支援をしています。
まさに、フリーランスエンジニアエージェントの先駆けとなる企業かつサービスです。
PE-BANKの案件の特徴
まずは、PE-BANKで取り扱う案件の特徴から紹介します。
全体案件数はフリーランスエージェントの中でもトップクラス!
フリーランスエージェントで取り扱う案件数は、多く案件を持っている企業でも3,000件から5,000程度になります。
そんな中にあって、PE-BANKで取り扱う案件数は常時5万件超となります。
しかもその5万件は全てフリーランスエンジニア向けの業務委託案件となりますので、業界トップクラスと言えます。
業務系・基幹システムなどバックエンド開発案件が多め!
PE-BANKで取り扱う案件の特徴として、業務系や基幹システムの開発・PMO案件、そしてAWSなどのサーバー開発やインフラ構築・運用などのバックエンド案件が多くなります。
そのため、短期開発というよりは中長期で参画し割と安定して稼働できるような企業案件がほとんどです。
フリーランスだけど安定したお仕事をしたいという人には向いていると言えます。
一方で、よく個人のスマホにインストールされているような一般消費者が使うスマホアプリの開発案件や、サービスのUIやUXなどフロントエンド側の開発案件、そしてゲームやエンタメ系などの企業案件はあまりありません。
もし、サービス系やフロントエンド開発案件、ゲームやエンタメ系企業の案件を希望されているようでしたら、業界認知度ナンバーワンのレバテックフリーランスをおすすめします。
フリーランスエージェントの中で対応エリア・地域が最も多い!
フリーランスエージェントの対応エリアとして多いのは、東京を中心とした関東、大阪を中心とした関西が圧倒的となります。
あっても福岡や名古屋といった大都市圏の地域です。
一方で、PE-BANKは、それらの地域以外で、北海道、東北(仙台)、岡山、広島に支社を持っています。
また、関東は東京以外に横浜に、関西は大阪以外に京都と神戸に、九州は福岡以外に北九州に営業所があるなど、大都市圏は近隣県にも営業所を構えていますので、エリアカバー率としてはフリーランスエージェントの中でナンバーワンとも言えます!
PE-BANKと肩を並べられるとしたら、全国に9拠点あり、唯一フリーランスエージェントが進出していない金沢に拠点のあるテックビズフリーランスくらいです。
フリーエンジニア案件の中でも単価・年収が高水準!
PE-BANKに登録して稼働しているエンジニアは平均年収が847万円となります。
この金額はフリーエンジニアエージェントの中でも高い単価水準となります。
なんと、最高月収のエンジニアは350万円ももらっているんだそうです。単純に12掛けして1年に換算すると、年収4,200万円!一度お目にかかりたいものです。
PE-BANKとレバテックフリーランスを比較!
先程少し触れましたがレバテックフリーランスはPE-BANKとよく比較されますので、下記に各項目ごとに比較した表で紹介します。
エージェント名 | PE-BANK | レバテック |
---|---|---|
平均年収 | 847万円 | 876万円 |
最高月収 | 350万円 | 161万円 |
公開案件数 ※2025年1月9日現在 |
5,185件 | 93,363件 |
登録在籍者数 | 3,000人 | 20万人 |
支払いサイト | 40日 (月末締め翌々月10日支払い) |
15日 (月末締め翌月15日支払い) |
案件の特徴 | 業務系や基幹システムの開発・PMO案件、そしてAWSなどのサーバー開発やインフラ構築・運用などのバックエンド案件が多め。 サービス系の開発案件は少ない。 |
全体的に満遍なく案件が豊富。公開案件数が業界でも桁違いに多い。 PE-BANKと比較すると、サービス系やゲーム・エンタメ系などの開発企業案件が圧倒的に多い。 万一案件が無くても希望すれば担当者が探してくれる。 |
福利厚生 |
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本社・支店 |
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レバテックフリーランスについて、もっと詳しく知りたい方は下記の関連記事もぜひチェックしてみてくださいね。

PE-BANKの良い口コミ・評判
PE-BANKでよく言われている良い口コミ・評判を紹介します。
マージン率が12%と低水準。長期で参画すると8%まで下がる!
PE-BANKでは厳密に言うとマージン(手数料)という考え方ではなく、クライアントからの共同受注という考え方となります。
受注した案件の配分は分配率という言葉で表現されています。
ただ、一般的に言うマージン(手数料)のことですので、ここでは便宜上マージン率や手数料という言葉で紹介させていただきますね。
PE-BANKは、登録して初めて案件に参画すると12%がマージン率となります。
つまり直接企業と契約したら人月100万円の案件でしたら12万円がPE-BANK側の手数料となります。
PE-BANKでは長期で働いてくれるエンジニアを大切にしており、PE-BANKでの報酬受け取り回数(基本的には稼働月数)に応じてマージン率が下がる仕組みになっています。
報酬受取回数 (原則、稼働月数) |
フリーランスエンジニアの 取り分 |
PE-BANKの マージン率 |
---|---|---|
1回~12回 | 88% | 12% |
13回~24回 | 90% | 10% |
25回~ | 92% | 8% |
端的に言うと、PE-BANKに登録し案件に参画後1年経つとマージン率が10%に下がり、2年経つとマージン率が8%に下がるという事ですね。
プロエンジニアパーティなど登録エンジニアにスポットを当てる文化がある!
PE-BANKではプロエンジニアパーティという、登録者の中で活躍したプロエンジニアを決める年に一度のイベントがあり、評判が良いです。
2014年よりプロエンジニアフェスティバルという名称でスタートし、今回はプロエンジニアパーティ24’‐25’と題して、2024年12月に東京にて開催し、2025年1月に全国の拠点で開催されるようです。
さらに、PE-BANKは、ジュグラーの波というAKB48の向井地美音さんがパーソナリティーを努めるTOKYO FMのラジオ番組のスポンサーになっています。
この中で、PE-BANKに所属するフリーランスのプロエンジニアが出演し仕事を紹介するコーナーもあり、登録エンジニアにスポットを当て紹介されています。
このように、登録エンジニアにスポットが当たる文化もあるのも他のエージェントにはあまりないPE-BANKの特徴です。
共済会や福利厚生など手厚いフリーランス支援がある!
PE-BANKでは共済会や福利厚生など、手厚いフリーランス支援があります。
共済会はPE共済会、福利厚生はサポートプラスという独自のサービスを作ってしまうほどの力の入れようです!
ちなみにサポートプラスの会員数は3000人を突破しているとのこと。
さらには、ITフリーランス専用のクレジットカードとして、「Pe-BANK VISAカード」なるものまであり、ここまで来るとたまげてしまいますね。




PE-BANKの悪い口コミ・評判
良い口コミ・評判ばかりではなく、悪い口コミ・評判も当然あります。
続いてはPE-BANKでよく言われている悪い口コミ・評判を紹介します。
支払いサイトが長い!入金までが遅い!
フリーランスエージェントの支払いサイトは早いところだと10日や15日、そこそこ多くのエージェントで30日サイトで支払われます。
つまり、稼働した月の翌月末日には多くのエージェントから自分の銀行口座へ入金してもらえます。
一方で、PE-BANKの支払いサイトは40日です。つまり稼働した月の翌々月10日に入金される形となります。
あまり気にされない人は別に構いませんが、40日となるとエージェントの中では遅い方ですので、よく言われている悪い口コミ・評判やデメリットの部類に入ってきます。
サービス系やゲームなどのエンタメ系の案件が少ない!
先にも紹介しましたように、PE-BANKでは、業務系や基幹システム開発、サーバー開発やインフラ構築・運用などのバックエンド案件が多くなります。
そのため、一般ユーザーが使うスマホアプリの開発案件だったり、ゲームなどエンタメ系の企業案件はゼロではありませんが少ないです…。
過去登録していたエンジニアの悪い口コミ・評判もそこそこ多い!
PE-BANKの過去の口コミ・評判を調べていくと、PE-BANKで紹介され参画した案件で少しトラブルになった経緯を事細かに紹介したブログ記事だったり、面談に応対してくれた担当者の印象が良くなかったりといった口コミ・評判もそこそこ見つかります。
参画した企業との相性だったり、エージェントで窓口となってくれる担当者との相性だったりは当然あります。
これは何もPE-BANKに限った話でもありませんので、参考情報として見つつ、面談時に実際に自分で確認するようにしましょう。
ジャッジするためにも最低3つ位はフリーランスエージェントへ登録することをおすすめします。

エージェント乗り換えでマージン率を8%に下げるキャンペーンを実施している!
どこかのエージェントを経由して案件に参画しているフリーランスエンジニアがPE-BANKに乗り換えるのであればマージン率(手数料)を8%に下げますよといったキャンペーンを実施されています。
しかし、案件ごと持ってフリーランスエージェントを乗り換えることはリスクが高いです。
あなたが正社員という立場で考えると解りやすいですが、クライアントの案件を案件ごと持って転職し転職先で同じ業務の仕事をしたら、前職の企業の同僚や上司はどう思うと思いますか。決して良い顔はしませんよね?下手したら訴えられる可能性もゼロではありません。
「前職」に当たる部分が乗り換え前のエージェントに当たると考えると解りやすいでしょう。
もし今のエージェントに不満があるけど今のクライアントの案件は続けたいのであれば、きちんと話し合い直接取引できないかなどを協議した方が絶対に良いです。そうすればマージンを持っていかれることもありません。
ただ、参画先のクライアントよりPE-BANKをすすめられるケースはこの限りではありませんので、ご自身の自己責任で判断されてみてください。
エンジニア案件情報サイトが時々ダウンしている!
PE-BANKの会社のコーポレートサイトは大丈夫なのですが、私、PE-BANKの案件情報サイトにアクセスすると時々ダウンしていて接続できなかった経験が何度かあります。
滅多に起きるものではありませんし、具体的に案件に参画してどうだったという口コミではありませんが、こういう事も評判が悪くなる原因としてはありますので、一応情報として載せさせていただきます。
まとめ
今回は、PE-BANK(ピーイーバンク)について徹底解説させていただきました。
別にPE-BANKに限った話ではなく、どのエージェントにも良い面と悪い面があります。
そのため、いくつか(できれば最低3社)のエージェントで面談のうえ、案件探しをされることをおすすめします。
