働き方改革や新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、フリーランスエージェントや求人サイトでも在宅のテレワークやリモートOKな案件が増えてきています。
仕事に参画するまでもオンライン面談で対応するようにZoomなどのテレビ会議ツールの整備も進んできています。
今回は、フルリモート/一部リモート/常駐案件のそれぞれの単価相場の違いから、在宅リモートOKのフリーランス案件の探し方、そしてリモートワークOKな案件紹介におすすめのフリーランスエージェントに至るまで詳しく紹介します。
フリーランスのリモートワーク/常駐勤務での案件単価の差


以前は、リモートワークと常駐については収入金額(案件の単価)に開きがあり、常駐で月額85万円の収入があるとしたら、フルリモートだと67万円。金額にして実に月額18万円の差がありました。
しかし、コロナ禍を経てテレワークも推奨されるようになり、IT/Web業界の多くの企業は在宅・テレワークにシフトし、そもそも参画先の社員さんが出社していない日があるケースも増えました。
そのため、常駐やリモートで案件単価の差はほぼありませんので安心してください。
逆に、在宅・リモートワークだから案件単価が安いという企業やエージェントには登録しない方が良いと言えます。
在宅/リモートワークOKなフリーランス案件の5つの探し方
在宅/リモートワークOKなフリーランス案件の探し方は色々あります。
ここでは探し方として5つ紹介します。
友人/知人のリモート案件を紹介してもらう!
これが一番手っ取り早いですね。友人/知人は自分の仕事ぶりを解ってくれている傾向があるので案件を紹介してもらうのは最も有効な手段です。
ただ、あまり一緒に仕事をしたことがない知人や名刺交換をして少し交流会で話したことがある程度の人だとトラブルの原因にもなりますので注意が必要です。
取引先の仕事で結果を出して繋いでいただいたり、元同僚に紹介してもらったりするのは結構おすすめできます!
イベントや勉強会で知り合った人に紹介してもらう!
自分がいま学習しているスキルや分野のイベントや勉強会で知り合った人や講師にリモート案件を紹介してもらうのは如何でしょうか。
ちょっと手伝って欲しいみたいな人は結構いるものです。
ちなみに、エンジニアの場合、リモートワークし易いプログラミング言語は、Ruby・PHP・JavaScript・Pythonあたりになります。
Webデザイナーの場合は、UXデザインやAdobe XDあたりです。
ニーズの高い言語やトレンドの技術を学習しておき、スキルを高めておくと割と融通が利いてもらいやすくなりますよ。
クラウドソーシングサイトで探す!
そもそもクラウドソーシングサイトというのは常駐案件はほとんどなく、リモートワークや在宅で受託する案件ばかりが並んでいます。
そのため、クラウドソーシングサイトで探すのは有効な手段です。
ただ、クラウドソーシングの場合、案件の単価が全体的に低い傾向にありますので、そこは注意が必要です。
副業やフリーランス向け求人サイトで探す!
最近は、副業や複業、フリーランスに向けた案件と発注企業をつなぐプロ向け求人サイトも増えてきています。
プロ向け求人サイトも、リモートや在宅OKな案件が豊富です。
そのため、そのような求人サイトで案件を探してエントリーするのも一つの手です。
私が以前執筆したフリーランス向け求人サイトでおすすめのサイトを厳選した記事も、ぜひチェックされてみてください。
フリーランスエージェントで探す!
冒頭でも触れましたが、最近はオンライン面談や在宅/リモートワークOKな案件が増えています。
ただ、コロナ前のなごりもあり常駐案件が多いフリーランスエージェントもありますので、下記で紹介しているようなリモートワーク案件に強いエージェントを選ぶようにしましょう。
在宅/リモートワーク案件に強いフリーランスエージェント8選
私が、在宅/リモートワーク案件に強いなと感じるフリーランスエージェントを8社紹介します。
レバテックフリーランス:エンジニア向け
レバテックフリーランスは、エンジニア向け最大手のフリーランスエージェントです。
これまでは週4日や週5日の常駐エンジニア案件が多かったのですが、コロナ禍を経てテレワークが一般化したこともあり、コロナが落ち着いている現在でも、常駐案件とリモート案件に参画するフリーランスの数が逆転しています!
下記のグラフをご覧ください。
なんと、レバテックフリーランスの稼働者のうちの実に約85%がリモートもしくは一部リモートでの稼働者で常駐の稼働者は全体のわずか15%程度です。
下記より登録すると、非公開求人がレバテックプラットフォームという登録者限定の管理画面で確認できるようになりますので、まずは登録して、オンライン面談されてみることをおすすめします。

ミッドワークス:エンジニア向け
ミッドワークス(Midworks)はプログラミングスクールなども経営する株式会社Branding Engineerが運営するエージェントです。
こちらもテクフリにも勝るとも劣らず、マージン率が実質10%〜15%程度と低いばかりか、福利厚生などの保証が手厚いことでも知られています。
ミッドワークスも基本的には常駐案件が多いです。
ただ、最近は、リモート案件特集を行うなど、リモートワークや在宅勤務でできる案件にも力を入れています。
登録してみて、一度面談で聞いてみては如何でしょうか。

ランサーズエージェント:エンジニア/Webデザイナー向け
ランサーズエージェントは、エンジニアやWebデザイナー向けのフリーランス専門エージェントです。
ランサーズエージェントの運営会社はクラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社ですので、週3日でOKであったり、リモートワーク可能な案件も全体の90%以上あるなど自由な働き方を実現できます。
それでありながら、エンジニア案件に至っては月額単価100万円超えの案件も多数あり、「高単価✕リモート」を実現することも十分に可能です。
また、参画する案件のマージン率をフリーランス側にも、参画企業側にも開示していて透明性も高いため、この機会に登録して、自分に合う案件がないか一度聴いてみるのもおすすめですよ!
クラウドテック:エンジニア/Webデザイナー向け
クラウドテックも、エンジニアやWebデザイナー向けのフリーランス専門エージェントです。
クラウドテックの運営会社はクラウドソーシングサービス最大手のクラウドワークスですので、ランサーズエージェント同様、リモートワークはもちろん、週3日などの自由な働き方の案件も多く取り揃えています。
具体的には、クラウドテックのWebサイト内に、上のような図を用意していて、なんと、全体の案件のうち、リモートワーク案件が59%と半数以上を占めるんだそうです。しかも、そのうち、募集職種がエンジニアの割合が63.5%ですので、単純に掛け算をすると、約37.5%もの案件がリモートワーク可能なエンジニア案件ということになります。
さらに、Webデザイナーやクリエイターの募集割合も16.9%と多くあることが解ります。
そして、クラウドテックは他のエージェントより、案件をカバーしている地域が広いので、関東はもちろん、中部・関西・九州エリアもカバーしています。

テクフリ:エンジニア向け
テクフリも、フリーランス専門のエンジニア向けエージェントです。
こちらも、レバテック同様、リモートワーク案件を比較的他社よりも多く取り扱っています。
テクフリも案件検索すると、下のように「リモート可」というタグの付いた具体的案件が表示されます。
案件の詳細を見ますと、テクフリのエージェント担当者より、「フルリモート、時短などの就業形態が可能な企業ですよ」とアピールポイントが紹介されていたりします。
自分で探すのも大変だと思いますので、まずはテクフリに登録してみて、エージェント担当者に聞いてみましょう!
ちなみに、テクフリはマージン率が最低10%(※ただし案件により異なる)と、フリーランスエージェントの中でも手数料が低いことで評判です。
テックビズフリーランス:エンジニア向け
テックビズフリーランスは、レバテックやテクフリと同じく、エンジニア専門のフリーランスエージェントです。
一人あたりに提案してもらえる案件数が平均30件と多いこと、そして確定申告(青色申告)代行や記帳代行に至るなど福利厚生が充実していることといった特徴があります。
在宅・リモート・テレワークといった文脈で案件が多いエージェントでも無いのですが、こちらもコロナ禍を経て在宅リモートOK案件は増えてきているとのこと!
さらに、テックビズフリーランスは、東京・大阪はもちろん、札幌・仙台・名古屋・石川・岡山・広島・福岡と全国に9つの拠点がありますので、お住まいの最寄りのエージェントがあれば実際に直接会って面談することもできますよ。
週3日以下の案件は少ないとのことですが、週5日で該当する地域の仕事をしたいフリーランスの人は一度登録されてみては如何でしょうか。

ザッピーリンク:Webマーケター/Webディレクター向け
ザッピーリンクは、本記事の筆者でもある私、浅井裕喜が経営する会社です。
フリーランスエージェント事業も行っており、職種はWebマーケター/Webディレクター、そしてWebメディアの編集者の案件紹介に強みを持っております。
基本的には常駐できるフリーランス人材の支援ですが、コロナ禍になり、一気にリモートワークやテレワークの案件も増えました。
ただ、週4日や週5日勤務のご要望をされている企業様がほとんどですので、そこはご了承ください。
私自身が今も現役のWebマーケター・ディレクターとして活動しておりますので、現場第一線で働く皆さんの気持ちがよく理解できます。
SEOセミナー登壇時の私の写真
また、マージン率はフリーランス紹介を行う事業会社の闇ですので、案件参画時に、参画先企業との契約内容や条件・金額についても開示しマージンも公開します。
なぜなら、自分自身がいくつものフリーランスエージェントを利用した中で、手数料がブラックボックスである点は最も不満を持っていた闇の一つだからです。
そんなこともあってか、「ザッピーリンクに案件を紹介してもらったら単価が上がった」というフリーランスの人も多いですね。たいていの人が前の現場より1〜2割は収入が上がってると思います。おそらく同じスキルと同じような現場であれば、たいていのエージェントより高い報酬をお支払いできるんじゃないかな。
もし、よろしければぜひご連絡ください。
Reworker:全業種向け
Reworkerは、リモート・在宅OK、時短で週3日勤務、副業OKなどといった他のエージェントでは取り扱いが少ない案件を中心に紹介するサービスです。
基本的には求人サイト的な枠割のサービスなのですが、Reworkerの運営事務局がエントリーしたい企業へ直接推薦してくれるというエージェント的な機能も持ち合わせています。
業種としては全業種が対象で、エンジニア・Webデザイナーも取り扱ってますが、他であまり取り扱ってないバックオフィス求人が多いので、リモートでバックオフィス業務をしたい人におすすめしたいサービスですね。
まとめ
働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大の影響で、フリーランス界隈にも急速に在宅・リモート可能な案件が増え、コロナが落ち着きをみせる2023年現在もすっかり定着しています。
都心にいる方はもちろん、地方移住をされた方も、この機会に、在宅・リモートワーク可能な案件を探してみては如何でしょうか。

ちなみに、他のブログ記事で見かけたのですが、リモートスタイルは現在サービス提供していないのと、コデアルはリモートワークに特化していません。
ろくに調べもせず、もしくはちゃんと更新もせず、ただエージェントを羅列しただけのまま放置しているブログ記事もときどき見かけますので注意しましょう。