最近、フリーランスの人が増えてきているように思います。
それに伴い、求人に関しても、かつて割と一般的であった人伝以外に、求人サイト・案件紹介エージェント、フリーランス同士でチームが組めるサイトなど、選択肢が色々と増えてきています。
そこで本記事では、フリーランスエージェントの現役社長である私がフリーランスにおすすめの登録すべき求人サイトについて紹介します。
フリーランスが登録すべき求人サイトは2タイプある!
まず、最初にお伝えしておかなければならないのは、「フリーランス求人サイト」には大きく分けて2タイプの求人サイトが存在するという事です。
その2つとは、
になります。
どちらに登録すべきか悩んでしまうところではないかと思いますので、それぞれについて下記に紹介します。
エージェント型のフリーランス求人サイト
1つ目はエージェント型のフリーランス求人サイトです。別名「フリーランスエージェント」とも呼ばれます。
このタイプは、フリーランスの求人案件を見て、一度、仲介会社となるフリーランス専門エージェントに登録をします。
そのエージェントの会社に面談に行き、専属の担当者に付いていただき、似たような求人情報を紹介してもらいます。
実際に業務に当たる求人企業との面談のセッティングや収入・単価交渉はエージェントの担当者に行っていただきます。
転職で言うところの転職エージェントのフリーランス版と考えると、解りやすいのではないかと思います。
セルフマッチング型のフリーランス求人サイト
2つ目は、セルフマッチング型のフリーランス求人サイトです。エージェント型と対比するため、セルフマッチングという言葉を使っていますが、一般的にはスキルシェアサービスという形で呼ばれています。
こちらのタイプは、求人サイトであるスキルシェアサービスに自分の経歴やお仕事の実績・スキルなどを登録し、自分で求人案件を見つけエントリーし、実際に募集をしている企業の現場担当者と面談・打ち合わせのうえ、案件を受託する形の流れとなります。
求人案件を掲載・募集している企業側よりスカウトメールが飛んでくることもあります。
エージェント型のように、仲介者はいないので、自分で求人企業にエントリーし営業をし、面談・打ち合わせのセッティングや単価などの条件交渉を自分で行う形となります。
ただサービス運営側より「おすすめ案件」という形で連絡が来ることはありますよ。
エージェント型のフリーランス求人サイトで募集している案件の特徴
エージェント型のフリーランス求人サイトで募集している案件は、月収60万円や70万円、高単価案件になると月収100万円を超える高額案件も普通にあります。
その代わり、客先企業に常駐し、週4日や週5日勤務する働き方が一般的です。
以前よりもリモートワークOKの案件募集であったり、週3日勤務の案件募集であったりといった案件が増えているとは言え、エージェント型のフリーランス求人サイトでは全体の案件からするとリモートワークOK案件は少なく、どちらかと言うとセルフマッチング型のフリーランス求人サイトの方が多い傾向に変わりはありません。
向いている人の特徴
まずは、エージェント型のフリーランス求人案件に多くある週4日・週5日の客先常駐案件に向いている人の特徴を紹介します。
自己管理よりも、誰かに管理されている方が仕事しやすいフリーランス
客先企業に常駐しますので、基本的に客先企業に管理職やマネージャーの人がいて、業務遂行にあたってはそちらの担当者の指示があります。
リモートワークや在宅勤務のように自己管理しながら仕事をするのが苦手なフリーランス、誰かに監視下におかれながらの方が仕事がしやすいフリーランスの人は、エージェント型の求人サイトに多く登録されている客先常駐案件のほうが向いていると言えます。
安定した生活を送りたいフリーランス
安定した生活を送りたい人は、フリーランス・個人事業主になる前に考え直したほうが良いですが、在宅やリモートで受託業務を行う案件に比べ、客先常駐案件は安定度が高いと言えます。
勿論、在宅やリモートワークであっても、自分のお仕事が認められクライアント企業への信頼を勝ち取ることで安定したり、取引量が増えたりするという可能性はありますので、実力次第で安定しない訳ではありません。
しかしながら、常駐型で週4日や週5日企業に出社するのは、フリーランスではあっても割と正社員に近い勤務形態のため、安定した生活を送りたい人にはエージェント型のフリーランス求人サイトに掲載されている案件に向いていると言えます。
セルフマッチング型のフリーランス求人サイトで募集している案件の特徴
セルフマッチング型のフリーランス求人サイトに掲載されている募集案件は、月収という形ではなく、プロジェクト単位の報酬や時給で掲載されている事が多いです。
プロジェクト単位や時給とは言っても、時給1万円や2万円にもなる案件もありますので、なかなかの高収入が期待できます!
また、基本的にリモートワークや在宅勤務で対応する形式が一般的で、企業に常駐する事を求められる案件はあまりありません。
勤務日数としても週1日や週2日、もしくは1日数時間など短時間勤務の案件が多く並びます。中には、週4日・5日の客先常駐案件が掲載されている事もありますが、案件数としては少ないですね…。
向いている人の特徴
続いて、セルフマッチング型のフリーランス求人サイトでよく募集している、週1日や週2日のリモート/在宅ワーク案件に向いている人の特徴を紹介します。
複数案件を受託しているフリーランス
常に複数の受託案件をフリーランスとして受けていて、他に案件がないか探している人ですね。
複業者・パラレルワーカーなど、このようなタイプに当たる人は常駐でお仕事を進めるのがなかなか難しいので、企業から受託する案件をセルフマッチング型の求人サイトなどで探す形が良いと思います。
子育てや介護などで外出が困難なフリーランス
子育てや介護などをしていて、なかなか外出して企業に常駐したりすることが困難なフリーランス・個人事業主も、セルフマッチング型のフリーランス求人サイトでリモート・在宅ワーク案件を探して受けることが向いていると言えます。主婦さんなどは該当する人も多いと思います。
都市部に住んでいないフリーランス
エージェント型で掲載されているフリーランス求人案件はほとんどが常駐案件となります。
また、その常駐案件の中でもほとんどが、東京を中心とした関東近郊、次いで関西(大阪中心)、中部(名古屋中心)、九州になります。
もっと言いますと、案件の半分以上は東京にあるのが現状です。
都市部ではない地方に住んでいる人でも優秀なフリーランスはいらっしゃると思います。
そういったフリーランスの人は、リモートや在宅ワーク案件の多いセルフマッチング型の求人サイトでお仕事を探していただくのが向いています。
自身のサービスやブログなどで収入のあるフリーランス
自身で開発したアプリであったり、ブログなどからの広告収入があったりし、そこそこの収入はある。
ただ、「自身のサービス以外にも他の企業の案件やプロジェクトにも参画してみたい」「週に1日・2日お仕事を増やし月収を増やしたい」といったフリーランスの場合、なかなかエージェントから紹介される案件は受け辛い可能性があります。
このようなタイプのフリーランスにもセルフマッチング型の求人サイトで案件を探すのは向いています。
自身の経験・スキルを活かし、副業・複業・パラレルワークをしたい正社員
フリーランスでは無いものの、自身が正社員として培った経験・スキルを活かし、副業・複業・パラレルワークをしたいと思っている人にもフリーランス求人サイトは活用できます。むしろ、セルフマッチング型の求人サイトに案件を掲載している企業担当者は、エージェント型の求人サイトの企業担当者とは違い、フリーランス以外にも、正社員としてスキル・経験値の高い人材にも、即戦力として自社の案件を積極的に手伝って欲しいと思っている担当者がほとんどです。
そのため、正社員の人も、むしろ積極的に活用した方が良いと思います。働き方改革で副業解禁になっている企業も多いですしね。
また、正社員の人が複業/副業する事で、視野が広がって本業にも生きてくることも十分にありますので、良い循環になるケースも多いのです。
また、働く側も働いてもらう企業側も、良い刺激になり活力も湧いてくることも少なくありません。
中には、副業が本業の収入を超えてしまい、フリーランスとして独立する人も出てきているくらいなんですよ!
ただ、正社員の本業の仕事に支障が出ては本末転倒ですので、そのあたりは気をつけましょうね。
エージェント型のおすすめフリーランス求人サイト5選
当サイトより、登録者の多いエージェント型のフリーランス求人サイトは、以下になります。
リンクをクリックorタップすると各サービスの紹介サイトにリンクします。
- 【1位】ココナラテック
- (案件数も高単価案件も多い、エンジニアに人気のエージェント!)
- 【2位】ミッドワークス
- (正社員並みの保障でフリーランスとして働けるエージェント!)
- 【3位】ITプロパートナーズ
- (週3日勤務やリモートワークなど様々な働き方を支援!)
- 【4位】レバテックフリーランス
- (認知度も国内No.1で圧倒的な案件数で評判のエージェント!)
- 【5位】フォスターフリーランス
- (ITエンジニアに強い、案件数も豊富で高収入が見込めるエージェント!)
こちらの5つのエージェント型フリーランス求人サイトについて、下記に紹介させていただきます。
案件数15,000件を超え全国に3拠点を構えるココナラテック
ココナラテックは求人情報をサイトに多く公開しており自らも求人サイトと大きくアピールしているエージェント型のフリーランス求人サイトです。
職種としては、エンジニア・ITコンサルタント・PM案件に力を入れています。
求人サイトとして公開している案件は15,000件以上あり、案件数の多さに定評があります。
案件数の多くは関東より南の案件が中心となりますので、仙台や北海道などの案件はありません。ただ、南であれば九州や沖縄の案件もあります。
どんな案件が揃っているか、ココナラテックのWebサイトでチェックしてみましょう。
正社員並みの保障でフリーランスとして働くなら、ミッドワークス
ミッドワークスは、正社員とフリーランスのいいとこ取りで、正社員並みの保障でフリーランスのような働き方ができます。
つまりは、正社員同様、年金・保険等をMidworksに支払ってもらえ、継続案件をしながら報酬がもらえるスタイルなんです。
それができるのも、取引先との信頼関係が築けているからでしょう。
また、Midworksを運営する株式会社Branding Engineerは東証グロース市場へ上場を果たすなど、勢いがある会社です。
私がミッドワークス事業部の責任者である金沢取締役に色々聞いてきた記事も、とっても参考になると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいませ!
エージェント型でも、リモートワーク求人が多いITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、エージェント型の求人サイトであるにも関わらず、週3日勤務といった自由な働き方ができる案件が豊富にあることで知られています。また、なんといってもリモートワーク求人が全体の7割と圧倒的に多いエージェントです!
実際に、ITプロパートナーズに登録し勤務されたエンジニアの友人に寄稿いただいた記事もありますので、ぜひチェックされてみてください。
認知度は国内No.1の、レバテックフリーランス
フリーランス案件情報サイトも充実していて、エージェントとしての認知度も国内でNo.1のレバテックフリーランスになります。
また、上記の動画にもありますように、働きながら求人サイトで案件探しをするのも結構大変です。
だったら、気になる案件を少しだけピックアップしてエージェントに登録して、面談に行って相談した方が手っ取り早いですよ。
私が実際に体験した感想/体験談記事や、エンジニア専門のテクニカルカウンセラーの谷さんに取材した記事もきっと参考になると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
エンジニアとして高収入を得られるフォスターフリーランス
フォスターフリーランスは、ITエンジニア専門のフリーランスエージェントサービスです。
フォスターフリーランスを運営する株式会社フォスターネットは、東京証券取引所の中でも最上位の東証プライム市場に上場している豆蔵ホールディングスの子会社で、母体がしっかりしていますので安心感があります!
案件は常時5,000件以上を保有し、最高の月額単価は230万円の高単価案件もあるにはあります。
サービスを開始したのも1996年と、もう28年に渡って、フリーランスITエンジニアに特化し事業展開されている老舗ですので、フリーランスやIT業界の動向を熟知していらっしゃいます。
25年以上も続いている老舗サービスなのも、納得のいくところで、ここだけの話、知り合いのフリーランスに聞くと、他のフリーランスエージェントでマッチした案件が無かった人に対しても手厚くサポートしてくれ、フォスターフリーランスで、参画する企業が決まったという話も聴きますね。
それも、担当のコーディネーターさんが、元ITエンジニアや、IT業界に長年携わってきた方ばかりで、スキルや希望にマッチした案件を紹介できるみたいですよ。
その他にもある魅力的なエージェント型フリーランス求人サイト
当サイトから登録の多いエージェント型フリーランス求人サイトを5つ紹介させていただきましたが、求人サイトとしては大きく展開していなくても直接紹介するサポートに注力している魅力的なエージェントが多くあります。また、エージェントが多くは進出していない地域にも支店や拠点を構えている会社もあります。
それらのフリーランスエージェントを総合的かつ多面的に徹底比較し、各エージェント毎に特徴や強みのある職種などを紹介した記事がありますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
セルフマッチング型のフリーランス求人サイト5選
続いては、運営会社の社長や中の人から実際に話も聴き、私も実際に利用してみた体験談も元に、セルフマッチング型のフリーランスにおすすめの求人サイト(スキルシェアサービス)を、リアル口コミ情報として厳選して5つ紹介します。
クラウドリンクス(CrowdLinks) [運営:株式会社クラウドワークス]
クラウドリンクス(CrowdLinks)はクラウドソーシングサイトで有名な株式会社クラウドワークスが運営する副業・兼業マッチングサービスです。
エージェント型のようなお仕事紹介ではなく、基本的にはセルフマッチング型の求人サイトで、募集中の案件に応募したり企業担当者からスカウトをもらったりして面談し企業案件に参画する形になります。
企業側は採用してもしなくても何人採用しても月額一律の定額料金ですので、とにかく多くの求人が掲載されています。
登録するフリーランス側は手数料もマージンも一切かかりませんし、いちいち個人情報を入れ登録しなくても、FacebookアカウントやGoogleアカウントでログインできるため便利です。
クラウドワークス(CrowdWorks) [運営:株式会社クラウドワークス]
クラウドワークス(CrowdWorks)は東証グロース上場企業の株式会社クラウドワークスが運営する日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスと聞くと、
「ライターやデザイナー向けの低単価案件が多く、フリーランスとして稼げないのでは」
と思われる人もいらっしゃると思います。勿論、それは否定できません。
しかしながら、自分のスキル高く、クラウドワークス内で実績を積んでいくとプロクラウドワーカーとして認定されます。
プロクラウドワーカーになっていくと、クラウドワークス社から直接、企業案件の相談が来ることもあります。
クラウドワークス社の社員さんが介在するということは、その分、報酬単価の高い案件ということです。
私もプロクラウドワーカーとして一時活動していた時期がありますが、その時の月収は、エージェントで紹介される常駐案件の月収と変わらない、案件によってはそれより高いぐらいでしたよ。
ランサーズ(Lancers) [運営:ランサーズ株式会社]
ランサーズ(Lancers)は日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
ランサーズも2019年12月に東証マザーズ(現:東証グロース)に上場を果たし、知名度も上がってきています。
また、クラウドワークス同様に、返信速度・納品実績・報酬額・高評価などの条件を満たすと、ランサーズ社より認定ランサーとしての称号が得られます。
認定ランサーの中でもトップクラスになると、下の動画のように、表彰されます。
※ちなみに、クラウドワークスでも表彰されるイベントはあります。
クラウドワークス同様、ランサーズでのお仕事探しも試してみては如何でしょうか。
ワークシップ(Workship) [運営:株式会社GIG]
ワークシップ(Workship)は、株式会社GIGが運営するフリーランスや複業・副業をしたい人のための求人サイトです。
株式会社GIGは、LIGブログで有名なLIG社の創業者である岩上貴洋氏が社長を勤める会社としても有名ですね!
ワークシップ(Workship)の最大の特徴が何と言っても自由な働き方が実現できる案件と、各案件の報酬単価が高い傾向にあることです。
ほとんどの案件がリモートか在宅ワークで対応する案件ばかりで、実に全案件の約3割が時給4,000円以上の案件となります!
クラウドソーシングサイトの場合、時給換算で1,000円台、下手をすると時給1,000円を切ってしまう案件も少なくないなか、ワークシップ(Workship)はほとんどのお仕事が時給2,000円以上となります。
ただし、クラウドソーシングより経験・スキル的には高いレベルを要求されてしまいますので、そこは致し方ないですね。
けれども、正社員として実務経験があれば結構対応できるものばかりです。
ワークシップ(Workship)活用のワンポイントアドバイス!
ワークシップ(Workship)は、フリーランス登録者のデータベースにもなっていて、採用企業の現場担当者が管理画面から条件を選んで、マッチする人がいないか探していたりもします。
そのため、最初に登録する際に、パーソナル情報(希望時給・希望の働き方など)とプロフィール情報(自己紹介・職歴・スキルなど)を、企業担当者が見ても、ある程度解るように入力しておくことで、オファーがもらえる確率が高まりますよ!
詳しくは、Workshipをめちゃ詳しく紹介した記事でも紹介していますので、ぜひチェックされてみてください。
ビザスク [運営:株式会社ビザスク]
ビザスクは、日本最大級のスポットコンサル(スポットコンサルティング)案件のマッチングサイトです。
コンサル案件と言っても、そんなに難しいものばかりではなく、自分の業務経験を活かしてアドバイスをしたり、インタビューに答えたりするものが多く掲載されています。
また、ほとんどの案件は、1時間前後で終わるものばかりです。
にも関わらず、報酬は1万円を超えるものばかりで、高いものになると上限時給が3万円にもなります。
つまり、時給1万円〜3万円です!
また、最近は、インタビューの面談方法が電話・Web会議という形式の案件が多いので、直接対面することなくお仕事できます。
フリーランスのみならず、会社員としての現場経験から答えられるような相談案件も多いので、ぜひ自分が協力できるスポットコンサル案件がないか探してみても良いかもしれませんね。
まとめ
今回は、エージェント型とセルフマッチング型の2タイプのフリーランス求人サイトに掲載されている案件や向いている人の特徴、そしてエージェント型でおすすめのフリーランス求人サイトを5サービス、セルフマッチング型でおすすめのサイトを5サービス、合計10サービスを紹介させていただきました。
求人サイトで自分からエントリーして直接アプローチや条件交渉するにしても、エージェントの担当者に紹介してもらうにしても、チームで活動するにしても、クライアントからの信頼を獲得し、スキル・実績・信用を積み上げていく事が活躍し、自分の価値や評判を上げていく上で重要になってきます。
今はフリーランスに追い風の世の中になってきていますので、フリーランスはもちろん、副業の会社員にとっても、今までに比べ格段に売り手市場と言えます。
この勢いにのって、自分に合った働き方ができるよう頑張っていきましょう!