フリーランスエージェントに複数登録し掛け持ちするメリットとデメリット

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フリーランスの仕事探しでエージェントに登録するとき、
「1つのエージェントに任せた方が良いのかな、それとも複数登録し掛け持ちした方が良いのかな…。」
ということを考える人もおられると思います。エージェントから紹介された案件に参画して仕事をされた事が無い人はこのような疑問を抱かれることでしょう。

本記事では、色々なフリーランスエージェントに紹介され数々の案件に参画し、自らもフリーランスエージェント事業を行う私、浅井が、フリーランスエージェントに複数登録するメリットとデメリットについて詳しく解説します。

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フリーランスエージェントに複数登録するメリット

まず、フリーランスエージェントに複数登録するメリットから紹介します。

豊富な案件数の中から仕事が選べる!

まず複数のエージェントに登録しますので、必然的に案件数が増えます。
もちろん、リクルートやサイバーエージェント・楽天など、割とIT/Webに強い大手企業になると、どこのエージェントも案件を取り扱っている傾向にありますが、非IT系の会社などになってくると独占案件として持っているエージェントもあります。
また、同じスキルと経歴であっても、エージェントによって若干提示される案件に差があったりします。

基本的に、エージェントは案件に参画することが決まりフリーランスの人に稼働してもらわないと手数料収入が入らないため、フリーランスワーカーのやりたい事より決まりやすい案件を提示されがちですが、担当者によってはフリーランスワーカーのやりたい事やスキルアップを考えて提案してくれる人も少なくありません。
そのため、複数登録することで、提示される案件が必然的に増え、豊富な仕事の中から選ぶことができます。

条件や単価の交渉がしやすくなる!

エージェントに1つしか登録をしていないと条件や単価交渉の際、不利になります。
一方で複数登録しておくことで、登録しないと紹介してもらえないような非公開求人案件も見ることができ、参画できそうな案件の相場感やエージェント毎の違いを知ることができます。
また、エージェントによってマージン率が若干違ったりしますので、条件や単価の交渉がしやすくなります。

同じ会社の同じポジションの案件でも、手取り収入が変わったりします。
例えば、エージェントの受注額が人月100万円の案件の場合、マージン率が20%のエージェントだと80万円で提示されるのに対し、10%のエージェントだと90万円で条件を提示されます。
月に10万円違うとなると、家賃くらいにはなるフリーランスの人も少なくないのではないでしょうか。
このように、特に常駐案件や週4日や週5日案件の場合、金額も大きくなるので、複数登録しておいた方が条件交渉はし易くなります。

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仕事が途切れるリスクを軽減できる!

フリーランスエージェントから紹介される案件の多くは、3ヶ月更新になります。
中には、2ヶ月だったり6ヶ月という案件もありますが、3ヶ月更新が割と一般的です。

フリーランスで参画するときの契約は業務委託契約だったり、業務委任契約だったりします。
正社員ではありませんので雇用は保証されていません。
発注する企業からすると使い勝手が良いのと、スキルの高いプロ人材を欲しているのでフリーランスに依頼している訳です。

前置き長くなりましたが、そういう事もあり、仕事が途切れるリスクはフリーランスにはついてまわります。
もちろん、1つのエージェントの担当者と関係を構築していき、案件が途切れそうになっても次の案件を紹介してもらうという活動が一般的ではありますが、エージェント担当者も企業に勤める一正社員です。人事異動もあれば、退職することもあるでしょう。

そのような不測の事態も踏まえて、他のエージェントにも登録しておいた方が、仕事が途切れるリスクを軽減できることにつながります。

各社の福利厚生を使える可能性がある!

複数のフリーランスエージェントに登録すると、エージェント各社の福利厚生を使える可能性があります!

ただ、原則、エージェントに登録しただけでは福利厚生は使えない場合が多く、登録したエージェントから紹介された案件に参画して仕事をする必要があります。
2社のエージェントを使って2つの別々の案件に参画していた場合、2社のエージェントにある福利厚生を使えますが、どちらか一方のエージェントの案件だけでしか仕事をしていない場合は、その仕事をしているエージェントの福利厚生のみ使えることになります。

しかし、エージェントによってはもしかしたら登録するだけで福利厚生が使えるところもあるかもしれません。
色々なケースを想定して「可能性がある」という紹介にさせていただきます。

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フリーランスエージェントに複数登録するデメリット

複数登録することで多くのメリットがあるフリーランスエージェント。では反対に、複数登録することのデメリットは無いのでしょうか。
もちろん、無い訳ではありませんので、考えられるデメリットを3つほど紹介します。

エージェント毎の面談調整に手間がかかる…

1つのエージェントにお願いをすれば、エージェント担当者のほうで、フリーランスであるあなたの予定を聞いておいて、各企業との面談日時の調整をすることが比較的容易です。
ただ、複数のエージェントを使ってお仕事を探す場合、各エージェント担当者に面談の候補日時を複数伝えながら面談を調整していくことになります。
万一面談日時がかぶってしまわないよう、各エージェントと自分で調整しなければなりませんので、手間がかかってしまいます…。

勤怠/請求管理や確定申告の処理工数が増える…

フリーランスエージェントの案件の場合、稼働した工数(日数や時間数)を記録しておき、毎月エージェントに請求を立てるのではないかと思います。
また、フリーランスの人は毎年3月15日までに、前年の1月から12月までの収入を売上とし、交通費や会議費といった経費や保険料などを引いた金額を税務署に確定申告する義務があります。

フリーランスエージェントが1社であれば、勤怠/請求管理、そして売上高としての収入が1社分で済みますが、2社になった場合、単純に2倍の工数がかかります。
日々きちんと忘れずにやれば大した処理工数ではありませんので特に気にする必要はありませんが、面倒でデメリットに感じる人がいない訳でもありませんので複数登録するデメリットとして紹介しました。

掛け持ちすると紹介案件が少なくなる懸念もある…

メリットの1つ目でも触れましたが、フリーランスエージェントはフリーランスのあなたに案件に参画し稼働してもらわなければ1円の収益にもなりません。
また、楽天やリクルートなど割と有名どころのIT系の大手企業はどこのエージェントも案件を持っています。
そのため、他に登録しているエージェントやそのエージェントでの紹介された案件の進捗状況は共有しながら進める形になります。

エージェントや担当者によっては、
「ウチで紹介した案件に参画してくれるのかな…。」
と心配になり紹介してもらえる案件が少なくなるという場合もあります。

複数登録して紹介してもらう事は良いですが、自分を信頼して紹介してもらわなければ良い仕事と巡り合うチャンスが減ってしまいます。
そのため、現状のお仕事の稼働状況や仕事探しの状況はきちんと共有し、良い信頼関係を醸成できるよう、エージェント担当者にも配慮し、付き合うように心がけましょう。

自分よがりなフリーランスの人は良い案件を紹介してもらえないことが多くなってしまいます…。

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フリーランスエージェント以外に求人サイト登録も検討してみよう!

フリーランスエージェントで探す以外に、フリーランスや複業・副業人材向けの求人サイトを掲載している企業も多いです。

フリーランス求人サイトのタイプ別特徴と、おすすめサイト10選
フリーランスが登録すべき求人サイトは大きく分けて2タイプあります!それはエージェント型とセルフマッチング型です。本記事ではそれぞれのタイプの案件の特徴や向いている人の特徴、そしてエージェント型でおすすめの求人サイト、セルフマッチング型でおすすめの求人サイトを合計10サービスを紹介します。

フリーランスエージェントに複数登録し探してもらうのも良いですが、フリーランスエージェント・求人サイト・SNSで発信といった形でハイブリッドな感じで探してみると、エージェントでは無いような案件や特に募集はしていないけど興味をもった企業からSNS経由で相談が来ることもあります。
そのため、このような方法も検討してみると良いかもしれませんね。

まとめ

フリーランスエージェントに複数登録することは何ら問題ないと思いますし、むしろ、自分が出会いたい案件と出会う、相性の良い担当者と出会うために3社くらいは登録した方が良いと、私は考えます。
とは言え、メリットの反面、デメリットも存在しますので、そのあたりは心得たうえで、自分に無理のない範囲で活動するようにしましょう!

徹底比較!評判の良いフリーランスエージェントおすすめ17社2025
IT/Web系フリーランス(個人事業主)案件の手数料(マージン率)は各社何割か、評判はどうか等、転職と違って解らない事だらけです。本記事ではITフリーランス、特にエンジニア・デザイナー・Webディレクターにフォーカスし、おすすめのエージェントを徹底的に比較し17社紹介します。
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