機械学習やAIなどの言葉も一般的によく聞くようになり、エンジニア・データサイエンティストなどの人材も日本では不足しています。正社員は勿論、フリーランス案件も増えてきています。では、プログラミング言語のPythonを使用するフリーランス案件にはどんな仕事があるのでしょうか。
そこで本記事では、Python案件の仕事の特徴から単価相場や年収、Python案件を得意とするフリーランスエージェントに至るまで詳しく紹介します。
Python案件の仕事の特徴
Python案件の仕事には、
- IoTシステム開発にPythonを用いる案件
- AIサービス開発におけるPMO案件
- フィンテック業界のブロックチェーン開発案件
- ビッグデータ分析などのデータサイエンティスト案件
- アプリケーション開発にPythonを使用する案件
- プログラミングスクールAIコースの講師案件
と様々あります。
職種も、Pytonに特化したエンジニアに限らず、JavaやC言語と組み合わせてPythonも使用するようなシステム開発案件、サーバーサイドの開発でAWSの経験とあわせてPythonも利用するようなケースの案件などもあります。
他にも、仮想通貨で有名になったブロックチェーンのようなフィンテック業界の基幹技術にも数値計算ライブラリが豊富であるといった理由からPythonが用いられる案件もありますし、スマホアプリやゲーム開発にもPythonが用いられる案件もあります。
あと、有名なのが、よくAIサービスの開発でAIエンジニアのニーズが高いですが、AIエンジニアにとって、統計解析の経験やディープラーニング・機械学習の知識と共に、Pythonの開発経験も必須であったりします。
上のグラフを見ていただくと、AIエンジニアにおいてPythonの言語スキルは欠かせないことがよく解るのではないでしょうか。
また、エンジニア案件ではないですが、ビッグデータ分析や解析などのデータサイエンティストの仕事にPythonは無くてはならないスキルとして挙げられます。分析系の案件だとPython以外にR言語のスキルもあった方が案件の幅が広がります。
番外編的な仕事としては、最近、AIエンジニア育成コースを設けるプログラミングスクールも増えていますので、知識と実務経験を積んで講師業に就くというのも良いかもしれませんね。
Python未経験でも参画できるエンジニア案件も多い!
PythonエンジニアやAIエンジニア、データサイエンティストといったPythonの実務経験をバリバリ求められるような仕事は難しいですが、サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニアなどプラスアルファでPythonのスキルを求められるような案件は結構あります。
今後のニーズやスキルの幅を広げるためにも、Pythonの実務経験を積むのは選択肢として有りです!
Python未経験者が参画するための方法として、フリーランスエージェントを活用する方法は非常に使えます。
理由としては登録者が先行して現場に入っている事例も多いので、どの程度のPythonのスキルが求められるか、現場でPythonをどの程度使用しているか等の情報や、案件の単価感も教えてもらえます。ただ、エージェントによっても得意不得意がありますので、Pythonの案件探しにおすすめのフリーランスエージェントのところで詳しく紹介させていただきますね。
Pythonフリーランス案件の単価や年収相場
ここでは、Pythonフリーランス案件の単価や年収相場について、紹介させていただきます。
Pythonの実務経験やPythonと組み合わせて何ができるかによっても変わりますが、駆け出しの数年はフリーランスエンジニアだと人月30万円〜50万円前後、年収で400万円〜600万円といったあたりがボリュームゾーンとなり相場になってくると思います。
ただ、実務経験や実績、何ができるか等によっては、より高い単価や年収も狙えると思います。
例えば、PythonにはDjangoやFlaskといった便利なフレームワークが多数開発されています。また、機械学習やディープラーニングにはライブラリも豊富にあります。
- 機械学習のライブラリ
- NumPy、SciPy、Pandas、Matplotlib、scikit-learn、dlib
- ディープラーニングのライブラリ
- TensorFlow、Keras、Chainer、Pytorch、MXNet、Deeplearning4j(DL4j)、Microsoft Cognitive Toolkit、PaddlePaddle、Caffe
このようなフレームワークやライブラリを活用しながら開発効率を高められること、統計学や深層学習/機械学習の知識があること、設計やモデリングもできること等の経験やスキルがあれば、月単価100万円超え、年収1,000万円以上も十分に狙えます!
実務経験で3年〜5年先の単価や年収を目標に立てても良いかもしれませんね。
参考までにフリーランスエンジニア案件の取り扱い数No.1のレバテックフリーランスが公開しているデータ(下記グラフ)を見ますと、月額の平均単価(平均月収)は77万円、最高月収145万円、最低月収32万円であることが解ります。
出典:レバテックフリーランス Python求人・案件の月額単価相場より
平均値ですので中央値とはちょっとズレは出てきますが、上のグラフからも週5常駐のPythonエンジニアとしての平均年収924万円(77万円×12ヶ月)であることが解りますので、平均を上回るスキルやパフォーマンスが出せれば、年収1,000万円は射程圏内であることがデータからも読み解けます。
Python案件の仕事の探し方
Python案件の仕事探しについては色々な方法がありますが、代表的なのは、
- 知人・友人の紹介
- 求人サイトで探す
- エージェントに登録する
の3つの探し方あたりになるのではないかと思います。
この3つの方法の中で、求人サイトで探す方法については、案件内容の理解や精査が自分できちんとできるのであれば良いのですが、参画してみてこんなはずじゃなかったと後悔してしまうリスクもあると思います。
知人・友人の紹介やエージェントに登録する方法も絶対に無いとは言い切れませんが、参画する前にも参画した後にも、相談したり聞いたりできる第三者がいるというのは心強いものです。
もし、知人・友人に聞ける良い相手がいない場合は、フリーランスエンジニア紹介のプロであるエージェントに登録し、担当者に相談してみることをおすすめします!
Python案件探しにおすすめのフリーランスエージェント4選
Python案件探しにおすすめの4つのフリーランスエージェントを、各エージェントの公開求人数を元に紹介します。
本記事では、様々なエージェントの最新の情報を調査し分析した内容になります!
業界No.1の案件数を誇るレバテックフリーランス
レバテックフリーランスは業界No.1の案件数を誇るフリーエンジニアへの案件紹介エージェントです。
ちなみに、レバテックフリーランスで「スキル・言語」の条件から「Python」と選んで絞り込み検索すると2,038件出てきます!
1年半前は500件程度でしたので、この1年半で4倍以上に増えています!
この求人案件数はフリーランスエージェントの中でもNo.1のPython案件数だと推察されます!
Pythonや機械学習エンジニアの仕事を豊富な案件から選びたい人は勿論、Python経験があまりなく相談しながら担当者に紹介して欲しいというエンジニアにもピッタリなエージェントです!

AI人材に特化したBIGDATA NAVI(ビッグデータナビ)
BIGDATA NAVI(ビッグデータナビ)は、AIやビッグデータなどの案件に特化したフリーランスエージェントです。
出典:BIGDATA NAVI Pythonの求人・案件一覧より
Python案件数は290件あり、かなり豊富です!
しかも公開案件は取り扱っている求人案件の一部で、BIGDATA NAVI(ビッグデータナビ)も他エージェントと同様、非公開求人もあります。
AI人材に特化しているため、フリーランスのAI人材としてのキャリアも含めて相談にのってもらえますよ!
リモートワークのPython案件も多いITプロパートナーズ
ITプロパートナーズもレバテックフリーランス同様、募集終了となっているステータスの公開案件がけっこう多いです。
ただ、現在も募集中の案件の中で、リモートワーク可能な案件の割合が他のエージェントと比べてもかなりの比率であります!
出典:ITプロパートナーズでの、絞り込み検索「Pythonエンジニア」の求人一覧より
これは、ITプロパートナーズ自体がPython案件に限らず、リモートワークや週2日OKなど自由な働き方を推奨する案件の取り扱いが多いことが理由として挙げられると思います。
そのため、リモートワークしたいPythonエンジニアでしたら、ITプロパートナーズがおすすめですよ!

大阪・名古屋・札幌・仙台など東京以外のPython案件ならPE-BANK
PE-BANK(ピーイーバンク)自体はPython案件自体は決して多い訳ではありません。
しかし、フリーランスエージェントの中で唯一全国的に支社があり各支社で案件を持っているため、東京以外に、大阪や名古屋をはじめ、札幌・仙台など割と大都市圏を中心にPythonエンジニア案件があります!
出典:PE-BANKでのPythonの求人情報より抜粋
そのため、一都三県以外に住んでいるPythonやAIエンジニアの人はPe-BANKがおすすめです!

Pythonエンジニアは正社員採用もおすすめ!
ここまでフリーランスエンジニアのPython案件の話をしておきながら恐縮ですが、Pythonエンジニアとしてのキャリアを考えるのであれば、正社員採用されるのもおすすめです!
理由は2つあり、1つ目が対象データの機密性と情報セキュリティの観点から業務委託よりも正社員としての採用ニーズが高いこと、2つ目がPythonエンジニアを社内で育成する傾向にあり即戦力を求めるフリーランス案件は案件数自体が未だ未だ少ないことが理由となります。ちなみに、フリーランス市場のPython案件数の割合は全体の4%のシェアにとどまっています。
そのため、まだフリーランスとして独立前のエンジニアはもちろん、しばらく正社員で経験を積むのも有りかなと考えている現在フリーランスの方は、正社員転向を検討されてみても良いかもしれません。
求人案件数が豊富なレバテックは今後のキャリアも含めてフリーランス案件も正社員案件も相談に応じてもらえますので、一度、登録してカウンセリング面談してもらうことをおすすめします。
レバテックフリーランスへ登録し
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エンジニア未経験ならプログラミングスクールのAIコースが良い!
Pythonの実務経験が未経験だけど他の言語のエンジニアとして第一線で活躍している人であれば先にも紹介しましたように参画できる案件はあると思います。
ただ、エンジニア未経験だけど、AIやIoT、ブロックチェーンなどに興味があるという人はプログラミングスクールのAIコースがおすすめです!
よくある未経験からエンジニアを目指すコースだと、Ruby on RailsやHTML・CSS・JavaScriptなどのフロントエンド言語を学習していきますので、Pythonの学習が無かったりします。
主要なスクールで学習できる言語などは一覧表として比較して載せている記事がありますので、以下の関連記事をチェックされてみてくださいね!
