以前、ディレ協(日本ディレクション協会)主催の「ディレクターやめたい人あつまれ!」という交流会に参加してきました。
約10名近い現役ディレクターの方々が参加されていたのですが、そこで出てきた意見や内容、そして、私がWebディレクターとして活動していた時の想いを元に、「Webディレクター辞めたい」と思った人のよくある理由と、解決策として考えた方が良いことを記事にさせていただきます。
なぜWebディレクターを辞めたい人のよくある3つの理由
まずWebディレクターをなぜ辞めたいのか。それは人それぞれだと思います。そんな事を言われては元も子もないと思いますので、よくある理由を3つ紹介します。
制作や開発サイドと衝突する
Webデザイナーやエンジニアなど制作や開発サイドと衝突してしまう事があります。
これは「Webディレクターなんてやってられるか」と思う人の中でも最も多い理由では無いでしょうか。かく言う私もWebディレクター始めたての頃は思った事はあります。
営業サイドと衝突する
営業サイド、Webプロデューサーと衝突してしまう事もあるでしょう。
主に、クライアントサイドに立っている方ですので、納期や見積金額などが重要視されます。
Webディレクターのあなたとしては納期・見積金額と制作するWebサイトやアプリの要件と擦り合わせ、納品もしくは運用する必要が出てきますが、金額・納期・制作要件など、どれかしらに問題がある事はよくある事です。
トラブルやデスマーチに巻き込まれる
最初に要件定義とガントチャートとしてスケジュールを策定し納期に向かって制作や開発をしていきますが、何ヶ月も続く案件・プロジェクトとなると、予期せぬトラブルやデスマーチに巻き込まれる事があります。
これもあるあるな理由ではないでしょうか。
Webディレクター辞めたい理由は立場や会社によって結構違う!
Webディレクターと一口に言っても、運用系なのか開発系なのか、事業会社なのか制作会社なのか、フリーランスなのか正社員なのかなど、置かれた立場や会社によって悩みは意外と違います。
また、アートディレクターと開発ディレクターといった何系のディレクターなのか、そして会社の規模やディレクションをする人数によっても悩みが違いますよね。
Webディレクターを辞める前にできる8つの解決策
「Webディレクターを辞めたい」と一瞬頭をよぎったとしても、Webディレクターを辞める前にできる解決策は色々あります!
こちらでは、そのような解決策を8つ紹介します。
営業・Webプロデューサーなど上流職種の人と調整する!
もしも、要件や企画、工数、納期などにそもそも無理があるのであれば、営業・Webプロデューサーなど上流工程の職種の人たちと調整をしてみましょう。
実際の制作・開発現場の事情を話して、必要に応じてクライアントと交渉してもらいましょう。
クライアントとの打ち合わせに現場のメンバーも同席してもらう!
クライアントとの打ち合わせには基本、営業もしくはWebプロデューサーと一緒に、Webディレクターであるあなたが同席すると思います。
ただ、それだけでは細かい要件まで詰められない事もよくあると思います。
クライアントサイドにもWebデザイナーやWebエンジニアがいる事もあると思いますので、自社の現場のメンバー(WebデザイナーやWebエンジニア)も同席させ、デザイナー同士もしくはエンジニア同士、顔を付き合わせて話せる環境を作るようにしましょう。
一度、顔を合わせているといないのとでは、その後の現場のメンバーのモチベーションにも影響を与えたりします。
現場のメンバーに気遣いをする!
Webディレクターとして要件を固めたり、進行管理をしていく以上、現場のメンバーとコミュニケーションを図るのは当然です。
それにプラスして、あなたは果たして気遣いができているでしょうか。
例えば、疲れているメンバーがいるなと感じたら労いの言葉をかけるとか、机に置いてあるお菓子やコーヒーの銘柄を見て好きそうなお菓子やドリンクを差し入れするとか、関係性をよくする方法は色々あるはずです。
人間関係がよくなれば、意外と「よーし頑張ろう!乗り切ろう!」と思えてくるかもしれませんよ。
他のWebディレクターに悩みを相談する!
大規模な制作や開発案件になると、一つのプロジェクトに何人ものWebディレクターが関わっていることもあります。
そんな時は他のWebディレクターにも悩みを相談してみましょう。同じ立場の人なので、親身に相談にのってくれると思います。
また、相談し辛いのであれば、他社のWebディレクターに仲間を作りましょう。Peatixなどをチェックしていると、意外とディレクター向けのイベントや交流会も開催されていますよ。
Webディレクターとしてスキルアップをする!
Webディレクターに共通するスキルだとマネジメント能力やコミュニケーション能力かなと思います。
また、技術的なトレンド、Webマーケティングのトレンド、Webデザインのトレンドなどを日頃からキャッチアップしたり、調べたりする事で技術やトレンドに敏感になります。
そういった積み重ねがクライアントや現場のメンバーから信頼感を産みます。
ただ、そうは言っても、Webデザイナー出身でWebディレクターになった人は開発やプログラミング分野が苦手だったりしますし、エンジニア出身でWebディレクターになった人はデザイン分野が苦手だったりして、勘所がなかなか解らないこともあると思います。
最近では、TECH CAMPのように転職目的ではなく教養としてのプログラミングを教えるスクールや、ヒューマンアカデミーのようにPhotoshopだけとかIllustratorだけを単科としてカスタマイズして学べるスクールもあります。
また、通学不要で時間や場所を選ばず受講できるオフラインスクールも増えてきています。
プログラミングスクールやWebデザインスクールについては、詳しく紹介している記事もありますので、下記よりぜひチェックしてみてください!
Webディレクターの経験を活かし副業もしてみる!
社内異動や転職まではしなくても、副業で他の会社の業務をすることで、気持ちを分散してみては如何でしょうか。
良い気分転換になり、今進めている案件やプロジェクトにも、集中できるようになるかもしれません。それに副業で副収入を得ることで心にゆとりも生まれるかもしれません。
また、意外と、今抱えている案件やプロジェクトに役立つ発見や解決策が得られたりするかもしれませんよ!
最近では、働き方改革や副業解禁などにより、副業OKな会社も増えてきています。
ただ、「Webディレクターの副業なんてあるのかな〜」と思われる人もいらっしゃると思います。
たしかに数は多くありませんが、リモートワークで、開発・デザイン・ライターのディレクションをして欲しいという週1日や週2日程度の案件も増えてきています。
クラウドリンクス(CrowdLinks)は、週1〜2日とか、短時間でリモートOKのディレクター案件が多く掲載されていますのでおすすめです。
副業やパラレルワークも推奨していますので安心して探せますし、クラウドソーシングサイトにあるような雀の涙みたいな金額の案件はほとんどなく、時給4,000円や時給5,000円のディレクション案件が多いのも特徴ですね!
あと、クラウドリンクス(CrowdLinks)の運営会社は、株式会社クラウドワークスですが、クラウドワークスよりもハイスキルな案件が豊富でおすすめです!
競合のランサーズもハイスキル人材の副業案件紹介サービスとして、ランサーズエージェント(Lancers Agent)を展開しています。
こちらは週3日以上の稼働ができないと厳しいですが、リモートワークOK案件が90%超と豊富にありますので、副業をガッツリやりたい人には良いかもです。
クラウドリンクスやランサーズエージェントのような、副業・パラレルワーク(複業)・リモート/在宅でも対応可能なお仕事を、求人サイトの特徴とおすすめサイト10選という形でめっちゃ詳しい記事にしましたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
Webディレクターは辞めずに社内異動や異業種へ転職をする!
先に、Webディレクターと一口に言っても、立場や会社によって仕事は結構違うとお伝えしました。
あなたが今担当されている部署や事業以外のWebディレクターを経験する事で、合うポジションが見えてくることもあります。
Webディレクターを続けるために社内異動したり、Webディレクターという職種は変えず異業種・異業界に転職を考えてみるのも良いかもしれません。
フリーランスのWebディレクターとして独立する!
もしかしたら、「Webディレクターで年収を上げたい!」「色んな会社のプロジェクトに参画しながらWebディレクターをしていきたい」という想いも出てくるかもしれません。
最近では、弊社のように、フリーランスのWebディレクターを紹介するエージェントも増えてきていますので、時代的にはけっこう追い風です!
解決策の一つとしてフリーランス独立をし、自分の実力を試してみるという方法もあります。
いきなりそこまで考えなくても、まずは試しにクラウドリンクスのようなサイトで探した案件にエントリーしてみて、副業から始めてみるのも一つの方法ですね。
最後の手段!Webディレクターを辞めるという選択肢
「本当は、Webデザイナーやエンジニアとして仕事をしたいけど、ディレクターを頼まれて断れなかった」
「営業の方をやっていたかったけど、進行管理もしなければならない状況だった」
という事もあるでしょう。
また、そもそもWebディレクターのような監督業務に向いていない人もいるでしょう。
不本意でWebディレクターをやってみたものの、やりたくないのであれば、Webディレクターはやりたくない意思表示をきちんとしてやりたい仕事をするというのも一つの方法です。
意思表示が受け入れられない場合は、最悪、Webディレクターを辞めて転職というのも致し方ない選択肢ですが、最後の手段として考えましょう。