日本では正社員で働いているWebディレクターが多いと思います。正社員で無い方も派遣や契約社員では無いでしょうか。
一方で、フリーランスとして独立して、パラレルキャリアで自由に働かれてるフリーのWebディレクターや、企業に常駐して高収入を得ているフリーランスの人もいます。
では、なぜ、フリーランスのWebディレクターは世の中に少ないのでしょうか。
そこで今回は、フリーランスのWebディレクターが少ない理由から、独立をすすめる理由について、紹介させていただきます。
Webディレクターの仕事とは?必要なスキルってなんだっけ?
そもそもですが、Webディレクターの仕事とは何でしょう。
AIだったり、解析だったりの技術も発展してきて、分業化されてない現場や企業だと業務は多岐に渡りますが、基本的には、Webサイト制作やシステム開発、アプリを開発する時に、クライアントや自社の担当者から、課題や要件をヒアリングし、要件定義書等を作り、webプロデューサーやSE等と協力をしながら、webデザイナー、エンドエンジニアら制作スタッフをスケジュール通りに、納期に間に合うように、進行管理、品質管理などのディレクション業務を行う伴奏役の事を言います。
スキルとしては、コミュニケーション能力から、Webマーケティング、アクセス解析、ワイヤーフレーム(Webサイトの設計書)作成、プログラミングやデザインの知識など、幅広い知見と経験が求められます。
詳しくは、下記の関連記事もご参照ください。

フリーランスのWebディレクターが少ない理由
Webディレクターは基本的には、企業に属して、会社の事業の理解を深め、その事業の課題を解決したり、更に発展するように、Web戦略を考えたり、要件・仕様に落とし込みます。
外部の制作会社やコンサルティング会社がここの業務を担う事もありますし、規模の小さな会社では、フリーランスのWebデザイナーやエンジニアがお手伝いする事もありますが、Webディレクターひとりだけでは開発も制作もできないため、フリーランスのWebディレクターは少なくなります。
最近では、フリーランスの人達で、Webデザイナー・ITエンジニア・Webディレクターと役割を分担してチームを組んで企業の制作案件などを受託する機会も増えてきていますが、まだまだ全体の市場からしたら案件数は少ないと言えます。また、企業として、コンプライアンスや情報管理、損害賠償などのリスクも考えると、制作会社やWebインテグレーターに振りたいと考える事になります。
ここがフリーランスのWebディレクターがまだまだ少ない理由になります。
しかし、フリーランスのWebディレクターは意外と企業の中に常駐していたりするんです。
企業の中にいる常駐型フリーランスWebディレクター
企業の中には、正社員や契約社員の方に混ざって、常駐型のWebディレクターが結構います。
この常駐Webディレクターは主に2つのタイプがあり、1つは大手Web制作会社や大手Webインテグレーターから出向もしくは派遣会社から派遣され常駐しているタイプ、もう1つはフリーランス専門のエージェントを介して常駐しているタイプのフリーランスWebディレクターです。
※たまに直契約のフリーランスもいたりしますが、基本的には、経験豊富な人や名が知れている人です。
前者は、正社員・契約社員・派遣社員という雇用形態で、後者は個人事業主、つまりフリーランスの業務委託契約・委任契約になります。
webディレクターのフリーランス独立をすすめる理由
続いて、本題のwebディレクターのフリーランス独立をすすめる理由を紹介します。
フリーランスWebディレクターの年収は正社員に比べ高い傾向にあるため
正社員の人の給与構成は、「月給(固定給)+残業手当」が12ヶ月と、年1〜2回のボーナス(賞与)を合算した金額が年収となります。
企業や部署によっても様々ですが、30歳で400万円〜600万円。おおよそ500万円前後が相場では無いかと思います。
同程度の年収(給料)を貰っている人がフリーランスとして独立すると、200〜300万円は高く貰えます。
つまり、600万円〜900万円ですね。
さらに、開発ディレクションやAIや解析などのスキルも高いのであれば、1000万円を超える事もあるでしょう。
フリーランス(個人事業主)は、自分で、健康保険や年金、源泉所得税を支払わなければなりませんが、それを差し引いても、同じ仕事をしているのであれば、フリーランスの方が所得は高いです。
よく、独立したらサラリーマンの3倍は稼がなければならないといった意見を言ってる人もいますが、よっぽど節税ができない人だと思いますので、無視して構いません。
デスマや炎上案件に巻き込まれにくいため
正社員の人は基本固定給ですが、常駐ディレクターは、一定の工数をオーバーすれば、余剰工数分はクライアントに請求できます。
企業からしたら余計にコストがかかりますので、常駐ディレクターに過剰なお願いはされません。そのためデスマや炎上案件には巻き込まれにくくなります。
ただ、委任ではなく請負契約で制作受託をしているケースはデスマや炎上案件に巻き込まれる確率が逆に高くなりますので、気をつけましょう。
常駐型Webディレクターであれば、あまり無いですかね…。
実力次第でパラレルワークやリモートワークの可能なため
最近では、週5日ではなく、週3日常駐のWebディレクターという案件やリモートワークでの業務が可能という企業も増えてきています。
週3日程度の勤務であれば、パラレルキャリアとして、残り週2〜3日を別の仕事をするとか、メディアやブログ運営をするといった事も十分可能ですね。
ただ、ディレクターはWebデザイナーやエンジニアと違い、成果物が見え辛いです。想定以上にディレクション工数がかかる事もしばしばあります。
いきなりリモートワークをして工数が意外にかかったと主張しても信頼されませんので、まずは、多めの日数で常駐して信頼獲得して、徐々に自分の働きたいワークスタイルに移行される事をおすすめします。
セカンドスキル習得やWebディレクター以外のキャリアパスも考え易いため
フリーランスのWebディレクターは報酬が高い傾向にある分、正社員以上に実力を見られます。
そのため、セカンドスキルとしてのプログラミングや言語の知識、トレンドをウォッチしていく必要があります。
正社員よりも自由度が高いので、セミナーやスクールにも通いやすくセカンドスキル習得や、実力や実績次第で、Webアナリスト・Webコンサルタントとしてのキャリアパスも考え易いです。
実績がついてこれば、収入アップにも繋がりますので、積極的に学んでいきましょう!
転職を繰り返さず、いくつもの企業・現場を経験できるため
正社員の場合だと、キャリアアップしたり、新たな企業へ移りたかったりすると、一度、退職をして再就職、つまり転職をしなければなりません。
フリーランスであれば、だいたいが契約期間が決まっていますので、契約期間満了後は、再度契約を巻き直して同じ企業や現場の案件を続けるのか、はたまた、別の企業の案件や現場で新たに経験を積むのかを選択して生きていきます。
そのため、必然的に、現場や案件を複数こなす事になります。
かく言う私も、独立していなく正社員で案件に参画していたと仮定すると、数年のうちに、10回以上は転職している事になります(笑)。
キャリアを傷つけず、様々な現場や案件の仕事ができるのは本当にフリーランスWebディレクターの長所ですね。
その分、知見や経験が溜まり、年収アップにも繋がりますよ^^
webディレクター独立には人脈は必要ない!実力・実績の方が重要!
よく独立や起業するときに、人脈は必要という記事を見かけますが、フリーランスのWebディレクターであれば独立する時点では全く必要ないと思います。
ちなみに、かくいう私も正社員時代の会社から仕事をいただいた事は一度もありませんが、独立して法人成りも達成しています。
※正社員時代の直属の上司から仕事振る振る詐欺にあった事はありますが…(笑)。
フリーランスのWebディレクターで言えば、どちらかと言うと、実力・実績に自分で自信を持って、仕事を推進していけるかの力の方がよっぽど重要です!
自信を持って正社員時代の実績をアピールできれば無茶な条件さえ出さなければ普通に仕事はありますし、経験を積み実力がついてこれば更なる依頼も舞い込みますし、自然と人も寄ってきます。自然と人が寄ってこれば、それが人脈となります。
まず第一歩は常駐型のフリーランスWebディレクターとして、独立・起業される事をおすすめします。
私の書いた「徹底比較!評判の良いフリーランスエージェントおすすめ17社2025」という記事で、どこよりも詳しく解説していますので、ぜひ幾つかのエージェントと面談しフリーランスのスタートを切ってみましょう。
あなたのフリーランス成功を、陰ながら応援しております!

