2024年も新年が明けました。
日本の多くの会社は3月が決算期ですので、未消化予算が残っている経営者や部署の担当者もおられるのではないでしょうか。
そこで本記事では「予算消化を無駄にしない有効な10の方法」と題して、今期予算の有効な使い方を紹介させていただきます。
活用できる施策が満載ですよ!
予算消化とは?余り予算を使い切る必要あるの?
そもそも、予算消化とは何でしょうか。企業は前年度に翌年度(翌期)の予算計画を部署や事業ごとに立てます。
予算は限りあるお金ですので、なるべく無駄にしないように使っていくと、年度末に、余り予算として余ることがあります。
予算が余れば当然利益として計上されるので会社としてはプラスになりますが、そう単純なものではありません。
予算が余れば、会社からは、翌年度に、その事業や部署には必要ないと判断され、当該事業部での、翌期の予算が減額されます。
当然、予算が減額されれば、同じ事業部のメンバーからはブーブーと、ブーイングが起きます!
上司のメンツも丸つぶれです…。
そのため、当該事業部としては、使い切る必要が出てくるのです!
会社の経営面から見ても予算と使った実績がニアリーイコールであり、売上、利益、経費のバランスが事業や予算の計画と合っていれば、当該事業部は優秀だと判断される訳です。
たとえ売上が未達であったとしても、きちんと予算を使い切って未達であれば、翌年度に対策を打てます。が、予算が未消化で売上が未達であれば、
「予算を使わなかったから未達だったのでは?」
と思われる訳ですね。
ただ、予算消化においては、結構、無駄に制作物を発注したり、広告を運用したりするケースも直々見受けられます。
※有名なのは公務員さんが年度末に行う、我々の税金の予算消化。年末になると、公共事業の工事が増えたりするアレですよ、アレ(泣)。
予算を無駄にしない有効な10の方法
予算を無駄にしないためには、短期的な売上アップにつながる広告や、中長期的な将来への投資や資産になるためのコンテンツに投資すべきであると考えます。
では、具体的にはどんなものがあるのか。次の項目で順に10個、記載させていただきます。
リスティング広告やSNS広告運用の配信費用にする
リスティング広告運用やSNS広告の運用の配信費用に予算を当てるのは有名ですね。
ただ、ご注意いただきたいのは、コンバージョンやクリックをあまり考えないで回していることがある事です。
もちろん、未開拓領域のキーワードへ攻める場合は、CPC(クリック単価)やCPA(獲得単価)が高くなる事もありますが、それでも予算消化だからと考えも無しに配信するのではなく、専門家にお願いするようにしましょう。
インハウスで回している場合でも、外部の業者に相談してみる事で思わぬ施策に出会えるかもしれません。
金額感としては、駆け出しのフリーランスとかでしたら、設定&運用・広告予算込みで30万円(税込33万円)程度から受けてくれる人もいると思います。
ただ、最近ではSEOの難易度が上がり、CPCが高騰している事もありますので、ジャンルや業界にもよりますが、最低でも広告予算だけで月額50万円(税込55万円)くらい、最低3ヶ月くらいは続けないと、ROAS(投資した広告コストの回収率)が合わないと思います。
そのため、余り予算が最低でも200万円〜300万円(税込220万円〜330万円)くらいあって予算消化したい場合に向いてますね。
ただ、一点、注意しなければならないのは、広告予算は使った日が計上日となり、翌期に超えた場合は翌期に計上されますので、余裕を持って準備するようにしましょう。
バナー広告やWebページ制作などのクリエイティブ費用に当てる
バナー広告やWebページ制作など、年度末や翌年度の仕込みができるよう、余り予算で準備しておきましょう。
よくあるのは、ランディングページの制作依頼とかですかね。
制作物に関して、納品・検収した日を計上日とされている企業も多いですが、税務調査官によっては否認される場合もありますので、翌期にまたぐ前にバナーやWebページは公開しておくようにしましょう。
バナー広告やWebページ制作は受託する企業やフリーランスの力量によっても金額相場は異なりますが、バナー広告が何点かとかであれば数万円程度で受けてくれるフリーランスもいますし、ゼロイチでそこそこ規模感のあるサイト制作とかになると1000万円を超えたりもします。
数十万円から数百万円の余り予算があれば、バナー広告やWebページ制作を考えてみても良いと思います。
記事制作をライターさんにお願いする
記事制作、つまりライティング費用に当てるというのも有効な方法です。ただし、予算消化でお願いした記事が未来に使えなければ無駄な対策になってしまいますので、割と普遍的なネタで記事を依頼するようにしましょう。
記事に関しても、制作物に当たりますので、計上については、バナー広告やWebページ制作と同様になります。
ライターさんにお願いする記事に関してもWebページ制作と同様、金額相場にはバラツキがあります。
最近は、Web上の記事の品質が全体的に上がってきておりますので、1記事に対し、数万円から数十万円の費用がかかるのが一般的です。
少ない人をターゲットに、あまり気合いを入れない記事は数万円程度でも良いかもしれませんが、母数を広げて、割と広めのターゲット層に記事を訴求したい時は、専門家監修や専門家に書いていただくことも考えて数十万円はかけた方が良いでしょう。
また、クラウドソーシングなどのサービスを使って、1文字1円程度で書いてもらうような記事は、今の時代、やめた方が良いでしょう。
あまりニーズがありません。
インタビュー取材や記事広告などを発注してみる
記事制作のアイデアやネタが無い場合は、インタビュー記事や記事広告など、割と予算規模が大きな記事制作を発注するのは有効な施策です。
インタビュー取材は取材の企画やアポ取りを依頼するかなどにもよりますが、こちらも数万円から数十万円ですね。
記事広告は、出稿するメディアの規模やブランドにもよりますが、数十万円から数百万円といった金額相場になると思います。
記事に監修をつける、専門家にライティングをお願いする
昨今のメディアに関しては記事の信憑性や出所、監修というものが重要になってきています。専門家の監修やライティングは割とお金がかかりますので、予算消化にはもってこいですね!
クラウドソーシングなどで発注した記事に、信頼性を持たせ、より良質なコンテンツにリライトさせたい場合などには有効な方法です。
何を言ったかも勿論重要ですが、誰が言ったかもそれ以上に重要だったりします。
ただ、最近ではその上をいく、そのテーマに関して論文を書いている大学教授の考察というのが、専門家の権威性であったりしますが、それはまたの機会に…。
専門家監修は、業界でどの程度のポジションにいる方に頼むのか、発注側がどんなメリットを与えられるかにもよります。
また、記事単位で監修してもらうのか月額契約なのかなどの契約期間や契約形態によっても変わってきますので、一概に何とも言えませんが、1ヶ月当たり数万円から数十万程度が相場かと思います。
専門家ライティングに関しても同様です。
SNS運用やSNSのコンサルティングをお願いする
最近では、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを使い、集客に活かしたり、自社・商品をブランディングしたりする事も一般的になってきました。
SNS運用になかなか業務の工数を割けない人や投稿はしているけれどもうまくいっていない人も多いのではないでしょうか。
このあたりの業務を丸っと依頼したり、コンサルティングし、うまくいっている例も増えてきています。
こちらも依頼する個人や企業、契約形態にもよりますが、金額相場としては月額で数十万円から数百万円ですね。
Youtubeなどの動画制作・運用を依頼する
オウンドメディア運用やリスティング広告出稿にかかる費用も高騰してきており、自社のブランディングや資産になる情報コンテンツとして、Youtubeなどの動画広告や、Youtubeチャンネルを解説する企業も、ここ数年増えてきております。
Youtubeなどを使った動画での情報発信をすることにより、オウンドメディア運用や広告にかかる予算を逓減できている企業も増えてきております。
まだまだ動画マーケティングに関しては狙い所が多いので、参入を考えてみては如何でしょうか。
必要な予算として、どこまで依頼するか、月に何本動画をアップするかにもよりますが、月に数十万円程度からできます。
勿論、キャスティングや撮影にもこだわるのであれば、数百万円、数千万円かける事もできると思いますが、まだ着手されていない人は、最初は小さく始められた方が良いと思います。
また視聴回数が伸びてこれば、Youtubeから収益も得られるというメリットもありますよ。
SEOコンサルティングをお願いする
普段インハウスでSEO対策を行っていらっしゃるのであれば、SEOを外部の専門家に見てもらうのは如何でしょうか。
外部の視点が入ることで、今まで気がついてなかったクエリやペルソナが見つかるかもしれません。
また、構造化マークアップ・AMP・PWA・ページスピードなどのテクニカルな部分も自社では厳しい事もあると思いますので、予算消化のときに、余り予算でお願いしてみるのも良い機会だと思います。
SEO対策を依頼するときに確認すべきポイントを別記事にてまとめておりますので、ぜひコチラの記事もご覧ください。
※フリーランスにSEOを依頼するときの確認項目を紹介していますが、企業(法人)に頼む時も一緒の内容です!
金額としては、スポットだと数万円、月額だと数十万円程度が金額相場だと思います。
契約形態やお願いする内容によっても変わってきます。
また、人によって得意不得意、例えばコンテンツマーケティングでは実績を出しているけど、schema.orgやcanonicalなどは全然理解していない。
Google Discoverや、search consoleのエラーについても相談にのれるなどスキルに差が出やすい分野ですので、変な業者に引っかからないように気をつけましょう。
お困りの方は、一度、私までお問い合わせいただけますと幸いです。
お問い合わせいただく際は、
- ペルソナ or ターゲット
- ゴール(KGI)や指標(KPI)
- 現状の課題
- 改善したい事
- 改善したいページや検索クエリ
を教えてもらえますと助かります!
業者も交えたワークショップを開く費用に当てる
Webをはじめ、今のWebマーケティングは以前に比べ難しくなってきています。
カスタマージャーニーマップやコンセプトダイアグラムを、外部業者も交えてワークショップや勉強会で練り直したりしてみる事で、思わぬ発見があるかもしれません。来年度の事業計画や予算組みもスムーズになるかもしれませんよ。
この金額相場についても座組みや参加してもらう方や場所によっても異なりますが、少人数でしたら会場費含めて、数十万円もあれば実施できると思います。
協賛スポンサーになる!
余り予算があり、なかなか良い方法や使い道が見つからないのでしたら、この機会に協賛スポンサーになってみては如何でしょうか。
協賛スポンサーと言いますと、真っ先に、スポーツチームや大型イベントなどを思いつかれる方も多いと思います。
スポーツチームや大型イベントなどの協賛スポンサーともなると、会社のイメージアップやブランディングにもなりますよね。
ただ、そこまで大きな金額の予算ともなると、余り予算ではなかなか難しいのが現実では無いでしょうか。
最近では、クラウドファンディングのように、個人や企業が何かを始めようとする時に少額で多くの人から支援金を募る形のスキームも一般的になってきています。
ただ、こちらの方は支援者が多すぎて、会社のブランディングになるかと言うと難しいと思います。
当サイト(フリーランスWebディレクターの仕事術)でも協賛スポンサーを募集しております!
金額としても月5.5万円(年66万円)〜月33万円(年396万円)まで、3タイプのスポンサー種別(プラン)をご用意しております。
※金額は税込価格となります。
当サイトの協賛スポンサーになっていただく事で、広告効果も得られますので、詳細ご確認のうえ、ぜひ一度ご検討ください。
まとめ
今回は、「予算消化を無駄にしない有効な10の方法」と題して、割とクリエイティブ制作や広告という、よく余りがちな予算消化に有効な方法をあげさせていただきました。
できれば、普段から余り予算ができたら何をするか考えておくに越したことはないですが、結構、考えていないけど使わなくてはならないこともあると思います。発注するにも発注内容は決めなければなりませんよね。
どうしようか困っていて、普段付き合いのある会社では難しいのでしたら、SEOコンサルティングと協賛スポンサーのお手伝いでしたら、ご協力できますので、ぜひ一度ご相談ください!
ご相談はコチラまでお願いいたします。