SEO対策をインハウスで行うにせよ、アウトソースして外注するにせよ、外部のSEO会社やフリーランサー(個人事業主)に仕事を依頼することも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「SEO対策をフリーランスに依頼するときに確認すべき10のポイント」と題して、いくつか、紹介させていただきます。
内部SEO対策か外部SEO対策、どちらが得意か
大まかに言いますと、SEO対策は外部施策と内部施策に分かれます。
外部でも内部でも細かく色々と手法がある訳ですが、どんなSEO対策が得意なのかは大前提として確認しましょう。
実績が自社の求めている目標と一致するか
例えば、内部対策するにしても、基本的なサーチコンソールの設定の部分を聴きたいのか、上位表示させたい検索クエリの検索意図を調査して欲しいのか、バックエンドの構造や表示速度のことを知りたいのか等、内容によって変わってきます。
もちろん、受託するフリーランサーや会社の立場からすると、様々な面を押さえておくべきだと思いますが、SEOコンサルタントによって理解のレベルは様々です。
大規模サイトのコンサルをされている方は、さすがに、商工会議所などの中小企業向けのSEOセミナーみたいなことは受けてもらえません。
例えば、AMP対応やschema.org、Google Discover等の話を出してもポカーンとされるだけなので。
そのため、どのレベルのことをどう改善して欲しいのか、自社の求めている課題や目標を一度洗い出して検討してみましょう。
どの程度のSEOの知識理解があるか
大きなGoogleのアップデート等は年に数回くらい話題になりますが、その他にも毎日のように話題が流れております。
国内、海外問わず、どの程度の最新動向をウォッチし、それを検証しているのか、今携わっている案件がどんなもので、どういったトレンドに詳しいのかなどの知識理解があるか確認しておきましょう。
あまりレベルが離れすぎていても厳しいので、自社のSEOやWebマーケティングを担当されている方より、少し先を行っているくらいの方がおすすめではないかと思います。
SEOセミナーを事前に開いている会社やフリーランスの人であれば、その人が登壇されるSEOセミナーに参加して直接話をしてみるのもおすすめです。
また、当サイトのように、その人が運営されているサイトがあれば、本当に現在も上位表示ができているか調べてみたり、聴いてみたりするのも手っ取り早い手法ですよ!
あとは、私が以前、以下のようなポストをしましたが、テクニカルSEOの部分をチェックするのもおすすめです!
相対的にコンテンツSEOに比べると、テクニカルSEOは意外とやってる人が少ないので。
SEOの提案を受け実力をチェックしたいなら
・PageSpeed Insights
・AMPテスト
・構造化データテストツール
・Web Vitals(デベロッパーツール)などのツールで担当したWebサイトもチェックしてみると良い。
PV、UU、クエリの順位はチェックはしても上のような点をチェックしていない人は意外に多い— 浅井裕喜(SEO/フリーランス紹介/メディア運営) (@hi6ki3) June 17, 2020
検索上位表示した手腕の内容は何であるか
Googleの「General Guidelines(日本語で言うと検索品質評価ガイドライン)」に、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
が重要である旨が書かれています。
その業界では知られている権威や信頼のある企業やブランド、もしくは何年も運用していて知名度も専門性も高いと認識されているWebサイトやメディアというのは、2021年現在、多少品質の低いページであっても検索で上位表示される傾向にあります。
つまり、フリーランスの人が上位表示させたかと思いきや、会社のブランド力だけで検索で上位表示されている事もよくあります。
フリーランスでSEOの依頼を受けている人であれば、自分の事業主としてのサイトや個人ブログくらい運用していると思います。自分のサイトやブログはその人個人の信頼性や専門性によるところが大きくなりますので真の実力になってきます。
お客様(クライアント)実績だけではなく、依頼するフリーランスの人が運営しているサイトやブログで、なんと言う検索クエリ(キーワード)で現在何位くらいにいるのか確認してみましょう。
Google、Yahoo!以外にBingのSEO対策も対応できるか
日本の検索エンジンのシェアはGoogleとYahoo!で全体の9割を占めます。
Yahoo!もGoogleの検索エンジンを採用し導入していますので、日本でSEO対策と言いますと、圧倒的にGoogleの検索エンジン最適化になります。
BingというのはMicrosoftに最初からインストールされているEdgeというブラウザで検索するときに利用される検索エンジンです。このEdgeの検索エンジンシェアは約1割になりますが、とくに高齢者層はWindowsパソコンを購入しブラウザの設定を変えていないことも多いため、シニア層を対象にビジネスをしている企業には対策は必須となります。
他にも勤務先の企業より支給されたWindows PCを使われている場合、特にBtoBのレガシーな企業などではブラウザを勝手に変えてはいけない社内規定もあり、デフォルトでBingを使い続けているというケースも多いです。
また、2023年以降は、日本でもChatGPTをはじめとしたテキスト生成AIが急速に広まっております。
BingはChatGPTとも連携したチャット機能が利用できることもあり、EdgeのシェアやBingでの検索回数も徐々にですが増えています。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールの流入元をみて、Bingからのアクセスもあるようであれば、BingのSEO対策もできるか確認するようにしましょう。
テクニカルSEOと同様、結構、フリーランスだと対応できる人は少ない分野です。
Google検索では上位表示できているのに、Bingでは圏外という検索クエリも意外と多いんですよ。
自社の受け入れ体制、リソースがどの程度あるか
お仕事をいただく立場からすると、せっかく改善提案を出したりしても、運営する企業様のメディアの方針やリソース、スケジュールなどに左右されたりして、更新に時間がかかったりしてしまうと悲しいものです・・・。
そのため、依頼しようとしている業者さんはどの程度の提案をしてくれそうなのか、また、そもそも自社でその提案をできそうなリソースは調達できるのか確認しておきましょう。
フリーランス個人が運営するサイトで継続して上位表示している実績はあるか
今は、その業界や運営するサイトのジャンルでの権威性や専門性がないとなかなか上位表示をすることが困難になってきています。
そのため、以前は自身でサイト運営をしていた人が自身でのサイト運営を辞めてしまい、続々とクライアント開拓をして受託仕事をしている人も増えています。
そんななかでも、きちんとフリーランス個人が運営するサイトで継続して上位表示している実績のある人もいます。
これはフリーランスに限った話ではなく、法人のSEO業者にも言えます。
クライアントワークだけではなく、ゼロからドメインを取得し継続して上位表示している実績を持っている人の方が往々にしてレベルの高い人が多いため、このあたりも確認するようにしましょう。
レベルに見合った方にお願いしているか
法人(会社)にしろ、個人(フリーランス)にしろ、色んなレベルの会社や個人がおられます。
例えば、初歩的なお願いであればWeb制作会社さんでも十分答えられるような内容であると思いますし、入門レベルのサポートをしている会社やアフィリエイト塾に相談すれば良いでしょう。
ただ、フリーランスでSEOを、特に専業や専業に近い形でやっている人や、そこから法人成りされた方というのは総じてレベルが高いです。
この後、紹介しますが、予算感も見合いません。
力量の無い会社に入られると、本当に大きな損失に繋がります。
残念ながら、私も、そういう会社に何社も遭遇した事があります。
予算感が見合うのか
用意できる予算が見合うのか、一度考えてみましょう。
予算はあればあるに越したことはありません。ただ、企業ごとに事情もあると思います。月額数万円から数百万など、企業様によってもレベルがあると思います。
クラウドソーシングが広がっているためか、フリーランスは安いと思われがちなのですが、そんなことはありません!
色々な事情で独立をしているプロのSEOコンサルタントもたくさんいます!
それはライターと同じで、1記事1000円で書くライターもいれば、10万円で書くライターもいます。当然レベルは違いますよね。
それは、SEO限らず、どの分野でも同じだと思います。日本のWeb業界なんて、広いようで意外と狭いと思います。
発注側も失礼の無いよう、依頼するようにしましょう。
ただ、何も高ければ良い、安ければ悪いという訳ではありません!
逆に、何の実績も出していないのに、最初から50万円や100万円といった高額なコンサルフィーを要求してくるフリーランスの人も中にはいるようです。
高すぎず、安すぎずな料金で、適正を見極めるのも重要です!
なお、私(浅井裕喜)も、SEOに強みを持ち、業務をお受けしております。
お受けできるお仕事と実績、金額感を、記載していますので、下記ボタンよりお進みいただき、ぜひご覧ください。
自分で言うのも何ですが、高すぎず安すぎずな料金で、費用対効果も高いと思います!
私(浅井裕喜)の仕事のスタンスや向き合い方については、フリースタイルマガジンさんに取材いただいた記事をご覧いただくと参考になると思いますので、よろしければ、チェックしてみてくださいね!
GoogleのSEO専門家を採用するためのヒントもチェックしよう!
SEOは、法人・個人問わず、無責任な業者もおり、サイトが被害を受ける可能性も少なからずあります。
そのような状況をみかねて、Googleでは、SEO専門家を採用するためのヒントについて解りやすく解説された動画をYoutubeにて公開しています。
こちらの動画もぜひチェックいただき、後悔しないSEO専門家に依頼しましょう!