私が数年前に参加した「10年先も生き残るためのアドセンス戦略セミナー」の内容がバージョンアップして書籍化されました。数年前のセミナーですが、現在でも全然役立ちます。というより、本屋に並んでる下手なSEO本を読むなら、この「Google AdSeseマネタイズの教科書[完全版]」という本を買うべきです。
とは言え、言わずもがなこの手の本は、すべての人に向いている本ではありません。そのため、この本が読むべき人で、どんな人は読まなくて良い人なのか、書籍の中身にも触れながら紹介します。
Google AdSeseマネタイズの教科書[完全版]の概要
Google AdSence(以下、アドセンス)でマネタイズする手法として、主に4つのパートに分かれています。
- のんくらさん担当のアドセンスサイトのSEO戦略
- 元Google社員の石田健介さんのアドセンス広告の効果的な使い方
- a-kiさんによるオーソリティサイト構築術
- のんくらさん担当のモチベーションの保ち方
上の4つのパートを、順に紹介します。
のんくらさん担当のアドセンスサイトのSEO戦略
のんくらさんとは、淡路島にお住まいの早川修さんの事です。
世間一般で言われているSEO対策(検索エンジン最適化)の考え方とは少し違った尺度でSEO対策をされておられ、ビッグワードでも上位表示を維持されているサイトを幾つも運営しています。
私も「10年先も生き残るためのアドセンス戦略セミナー」に参加する前は、のんくらさんがどういうSEO対策をされているのか正直ナゾの部分がありました…。数回のセミナーに参加していくにつれ、ナゾのベールが明らかになっていったのですが、それがたかだか2035円(税込)の書籍で公開されてしまうのですね…。トホホ…。
前置きが長くなりましたが、のんくらさんがこれまで十数年に渡って培ってこられたSEO戦略について、実際の経験も交え、かなり具体的に紹介されています。
制作するサイトのテーマ(ジャンル)、良質なコンテンツの定義や質を上げる方法、リターニングユーザーの重要性、コンテンツの表示速度、サイトの階層構造などについてまで、内容も様々です。
また、のんくらさん自体がブログ型のような更新し続けなければいけないサイト構築がお嫌いな事もあり、最初にサイト構築におけるゴールを設定し、そのゴールから逆算してサイトを構築する戦略について書かれています。
元Googleの石田健介さんのアドセンス広告の効果的な使い方
石田健介さんは、元Googleの方で、今は独立し、アドセンス・アドセンス以外のネイティブ広告・DFPなども組み合わせ、Webサイトの収益の最大化を提案する会社を経営されている方です。
私は、同じコワーキングスペースに入居していますが、いつも忙しそうにお仕事されています。
石田さんのアドセンス広告のパートでは、ディスプレイ広告のクリック率(CTR)の推移や、ネイティブ広告の採用状況、インフォード広告の事例や実装方法、広告ユニットの使い方、効果検証のやり方などについて、解りやすく書かれています。
a-kiさんによるオーソリティサイト構築術
a-kiさんは、趣味のギターサイトで、安定したアクセスを稼ぐサイトを構築されている人です。
信頼性・権威性のあるオーソリティサイトを構築する重要性や、フロー情報とストック情報の違い、ブログ型・ストック型・ツール型の3タイプのサイトについて、解りやすく書かれています。
のんくらさん担当のモチベーションの保ち方
再び、のんくらさん担当パートになりますが、サイト制作や記事執筆をしていると、伸び悩んだりする事もあり、モチベーションを保つのが大変な事があります。その時に、いかにして一喜一憂せず、モチベーションを保つかについて書かれています。
編集は、染谷昌利さん
染谷昌利さんは、ブログ飯の著者としても有名な方です。
元々、会社員として働きながらブログを書く副業から独立された方で、今は、DMMでもオンラインサロンを運営されておられ、年に何冊もの出版プロディースもされるマルチな方です。
染谷さんは、書籍全体の編集に携わっておられるようです。
Google AdSeseマネタイズの教科書を読むべき人
私が読んで感じた、Google AdSeseマネタイズの教科書を読むべき人を箇条書きで下記に挙げさせていただきますね。
- アフィリエイト以外のマネタイズをしたい人
- アドセンスで稼ぐ思考を身に付けたい人
- 一次情報を取得したサイト運営ができていない人
- 運営しているサイトで広告の貼り方がうまく無い人
- 未だに上位サイトの網羅性だけでサイト運営している人
- サイトの質を高める次の一手に困っている人
- カテゴリーページを上位表示したい人
Google AdSeseマネタイズの教科書を読まなくて良い人
続いて、私が感じた、Google AdSeseマネタイズの教科書を読まなくて良いと思う人を列挙します。
- サイト運営が初心者の人
- 手っ取り早くラクして稼ぎたい人
- 純広告で十分収益化に成功している人
- 動的にコンテンツを生成したい人
- 大規模サイトを構築したい人
最後に
Google AdSeseマネタイズの教科書は、アドセンスのお話も出てきますが、多くを占めるパートは、のんくらさんが培ってきたSEO戦略やサイト構築の本になります。
SEO戦略はクエリ(検索キーワード)の種類によっても対策は異なり、インフォメーショナルクエリ、ナビゲーションクエリ、トランザクショナルクエリと3つに大きく分かれますが、本書はCV地点に近い、トランザクショナルクエリの対策のお話は出てきません。
また、個別記事を強化したい人、LSIキーワード(潜在ニーズ)、メンション、schema.orgを使ったJSON-LDでの構造化データマークアップ(SERPsでの強調スニペット表示)などの話も出てきません。
もし、このあたりも含めてお困りでしたら、私にご相談くださいw
本書は、リソースに限りがある人がどうやって専門的なテーマ特化型のオーソリティーサイトを作り、アドセンスサイトでマネタイズをして稼ぐかに絞った内容です。
と言っても、300ページ近くありますので、読み応えは抜群です!