MacOSをバージョン11(Big Sur)にアップグレードする時に気をつける5つのこと

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つい先日、MacOSをバージョン11.0.1、Big Surと呼ばれているバージョンにアップグレードしました。
※ちなみに、名称が変わるような大きなバージョンアップはアップグレードと言います。アップデートではありませんよ。

私も特定の現象でめちゃ困りましたし、なにやら大きな不具合もあるみたいですので、そのあたりの気をつけるべき5つのことについて、今回は紹介します。

一部のMacBook Proモデルは真っ黒なスクリーンになってしまうバグが発生する!

以下のモデルのMacBook ProはMacOSをバージョン11.0.1、つまりBig Surにアップグレードすると文鎮化してしまうバグが起きるとAppleサポートコミュニティなどで多く報告されています。

  • 13インチMacBook Pro(Late 2013)
  • 13インチMacBook Pro(Mid 2014)

バグの内容としては、MacOS Big Surにアップグレードをする最中で、PCのスクリーンが真っ黒になってしまうという事象です。
この事象が発生すると、リセットに必要なセーフモード、インターネットリカバリにアクセスできなくなり、真っ黒な静止スクリーンの状態から戻せなくなる模様。

今のところバグの原因や修正方法は明らかになっていないため、2013年の後期と2014年の中期に発売されたMacBook Proをお持ちの人は、Big Surのインストールは避けたほうが無難ですね。

続報は、Appleサポートコミュニティの動向を、今も確認できるデバイスからチェックしましょう。

ストレージの空き容量は13GB以上は確保する!

私はストレージの空き容量が足りず、インストールに一度失敗しました…。
まず、Big Surのインストーラアプリのサイズは12.6GBとかなりの大容量となります。
ただ、実際にインストールするとなると、13GB以上は必要となってきます。
そのため、ストレージ(Macintosh HD)の容量は余裕をもって確保しておくようにしましょう。

今後の各ソフトウェアのアップデートなども考えると、プラス3〜4GB確保しておくと無難ですね!

Thunderbirdで挙動が極端に重くなる!

私はこの事象にも当たってしまいました…。MacBook Proの2019年モデルというかなり新しいMacを使っていて、特に問題ないかなと思って使い始めたところ、なんと、メーラーのThunderbird(サンダーバード)の一つ一つの挙動の際、歯車がクルクル回りまくり全然進まないという不具合、つまり挙動がクソ重いという事象に当たってしまいました!

「Mac Thunderbird 重い」と検索すると、以下のようなアドバイスが出てきます。

  • フォルダーを最適化しましょう。
  • インデックスデータ(SQLite)を削除しましょう。
  • 「グローバル検索と索引データベースを有効にする」の無効化をしましょう。
  • メールアカウントの整理をしましょう。
  • サンダーバード(Thunderbird)再起動しましょう。

この中でも、「グローバル検索と索引データベースを有効にする」は多くの方が書かれていますが、正直上記のどれをやっても改善しません。

解決策は、公式サイトの「BETA版をダウンロード」から最新版をインストールする!

Thunderbird(サンダーバード)の日本語公式サイトの右下に「BETA版をダウンロード」というボタンがあります。
そうすると、最新のdmg形式のファイルがダウンロードできますので、それを使っているThunderbird(サンダーバード)に上書きでインストールしましょう。

私の場合は、一つ一つのフォルダもメールも消えず、設定も残ったまま、使うことができましたので、おそらく大丈夫だと思いますが、一応自己責任でお願いします。

ちなみに、インストールする際はThunderbird(サンダーバード)を閉じていないとできませんので、ご注意ください。

Zoomが重く、起動しなくなる!

私はこの事象も起きていました…。
MacOS Big Surにアップグレードをした後に、オンラインミーティングやビデオ会議のツールとしても普及しているZoom(ズーム)を立ち上げようとすると、そこからフリーズなのか、重いのか解りませんが、ずっと「接続しています」という状態になってしまいます…。
この挙動は、Thunderbirdと同じく、以前のmacOS Catalina(カタリナ)では出なかった不具合です。

解決策は、Zoomアプリを最新バージョンへアップデートする!

不具合の原因は、Zoomアプリが最新版にアップデートされていなかった事でした。
最新バージョン5.4.3にアップデートする事で不具合は無事解消できました。
※ちなみに、不具合発生時は、5.0.2でした…。

Zoomアプリの最新バージョンへのアップデートの方法ですが、ミーティングに接続していない状態のときに、右上にある自分で設定したアイコンをクリックし、表示される項目の中から、「アップデートを確認」という項目をクリックします。
その後、最新版で無い場合は、右下に「今すぐ更新」というリンクが表示されますので、そこをクリックして最新バージョンにアップデートしましょう。

そうしたら、問題なく、スムーズにオンラインミーティングができましたよ!

Kindleアプリが予期せず終了する!

この問題も起きます。一体どんだけ起きるのか…。
MacOS Big Surにアップグレードをした後に、AmazonのKindleアプリを立ち上げると、起動して電子書籍を読むことはできるものの、数分経過すると、
「Kindleが予期しない理由で終了しました」
と出てきて、アプリが閉じてしまう不具合が起きます…。
アプリが最新バージョンの1.26.1であっても、何度試しても発生します。

解決策は、Amazonで最新アプリを購入し再インストールする!

Amazon公式サイトで、Kindle for Macの最新バージョンを改めて購入します。
購入すると言っても、Kindle for Mac自体は0円で購入できますので安心してください。

Amazon公式サイトで購入した後は、ダウンロードをクリックして、dmgファイルを入手します。
続いて、入手したdmgファイルを再インストールします。
再インストール時に「今のアプリと置き換えますか?」と聞かれるので「置き換える」を選択して進みましょう。

その後、Kindle for Macのアプリを立ち上げると、問題なく、予期しない理由で終了することなく、購入した電子書籍をKindleアプリで読むことができました!

まとめ

OSのアップグレードをする際は、何が起きるか予測がつきません。
情報収集をしても、今回の私のように、まさかのメーラーの挙動という盲点があることもあります。

ちなみに、2020年12月15日に、MacOSがBig Surのバージョン11.1にアップデートできるようになりました!

MacOSをBig Sur バージョン11.1に今すぐアップデートのキャプチャ画像

今回ご紹介した5つの不具合は含まれていませんが、11.1へのアップデートにより、以下5つの問題が対処できるとのことです。

  1. macOS Catalinaからアップグレードしたあとでタイムコードトラック付きのムービーを開くとQuickTime Playerが終了することがある
  2. Bluetooth接続状況がコントロールセンターに表示されない
  3. Apple WatchでMacを自動的にロック解除するときの信頼性
  4. MacBook Proの各機種でトラックパッドのスクロールが予想より速くなることがある
  5. M1を搭載したMacでLG UltraFine 5Kディスプレイが誤って4K解像度で表示されることがある

私が遭遇していない不具合も結構あったのですね!
となると、お使いのMacや使用しているソフトや環境によっては、まだ不具合が出てくるかもしれません。

色んな方もおっしゃっておられると思いますが、最新のものにするときは慎重に進めましょう。